電源物語

【番外編01】

この度の東北関東大地震でお亡くなりになられた方々のご冥福と被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

奇しくも第4回の「電気を作る、送る、受ける」で取り上げた原子力発電に写真を使った東京電力福島第一原子力発電所が、大変な事態に陥っています。各関係者の方々の懸命な作業によって最悪の事態を避けるべく努力されていることと思いますが、何卒、なお一層の危機回避の努力をお願い申し上げます。

東京電力 福島第一原発

東京電力 福島第一原発

ところで、1987年4月に発刊された広瀬隆著「危険な話」と言う書籍を御存知でしょうか?私は、1988年5月の第1版29刷を持っていますが、今後のエネルギー政策に関わる、ひじょうに重い内容の本です。

八月書館という出版社から出ていしたが、新潮文庫版もあるようです。

八月書館「危険な話」広瀬隆著

八月書館「危険な話」広瀬隆著

副題が ‐チェルノブイリと日本の運命‐となっています。

第1章 チェルノブイリで何が起こったのか

第2章 実害の予測と現実

第3章 日本に大事故が起こる日

第4章 原子力産業とジャーナリズム という構成です。

今回の大災害に当って再度、読み返してみました。

第3章の「日本に大事故が起こる日」の文中に原子力発電所の欠陥(問題点?)として、4項目が挙げられています。

第1は、緊急炉心冷却装置。

第2は、格納容器とコンクリート建屋

第3は、蒸気発生器

第4が、地震と津波 です。

緊急炉心冷却装置、格納容器とコンクリート建屋は、今回の大地震で、連日報道番組から飛び込んでくる言葉ですね。3番目の蒸気発生装置は、敦賀原発等で、配管に亀裂が見つかったとニュースを記憶されている方もいらっしゃるでしょう。

最後に地震と津波です。

さすがに1987年時点では、津波の引き潮の問題を指摘していて、これほどの大津波については言及していませんでしたが、それでも4つの事柄全てに当てはまる問題点が、書かれています。

読み返してみると今何が起こっているのか?起きようとしているのか、考えたく無くなりますが、事実を見極める必要性を感じました。また、本当に原子力発電所について真剣に考えなければならないし、そのためにはどうするべきかを考える時に来ていると思います。(まだ間に合えばの話ですが…。)

機会があれば、一度、読んでおく価値があると思い、ご紹介しました。

最後にもう一度、被災された方々にお見舞い申し上げます。

2011年3月18日

電源物語

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