電源物語

Vol.5 : 電源が日本経済を救う?

2011年1月8日の読売新聞朝刊の記事

2011年1月8日の読売新聞朝刊の記事

1月8日の読売新聞朝刊の記事です。

概要を要約しますと、家電の業界団体と経済産業省は、3月末に終了する家電エコポイント制度に代わって、省エネ家電の新しい割引制度を創設する検討に入った

家電製品の買い替えによる家庭の二酸化炭素(CO?)削減分を還元する形を取って、2013年度(つまり再来年度ですね)の導入を目指す。

新制度によって、家電の買い替えを下支えすることを期待する。

対象製品は、エコポイント制度と同様に薄型テレビ、エアコン、冷蔵庫など。

電子情報技術産業協会(JEITA)は、2011年度から家電を買い替えた100世帯?以上で、年間の電力使用量を計測していて、世帯差や地域差に影響されない標準値を算出して、1商品当たりの還元額を決める予定。

と言うことです。

つまり、エコポイント制度が、終わって消費の落ち込みが著しいので、また、何か考えていますので、期待して下さい、と言うことでしょう。

これでは、一部の家電製品だけが、対象なので、この制度によって、二酸化炭素(CO?)削減が、期待できるわけではありません。

環境省は、一切からんでいませんから、景気対策の一環でしょう。

そこで、新年を迎え、オーディオ業界の電源屋からの提言として、「電源が日本経済を救う?」と言う妄想にお付き合いください。

2001年(平成13年)4月20日(金)の産経新聞朝刊の一面

2001年(平成13年)4月20日(金)の産経新聞朝刊の一面

この記事は、今から、10年前の2001年(平成13年)4月20日(金)の産経新聞朝刊の一面を飾ったものです。

普段は、産経新聞を読んではいませんでしたが、朝の出勤時、JR稲毛駅快速線ホーム千葉寄りキオスク新聞立て?のこの新聞記事が目に入りました。

電圧230V化 3つの効果」日本電機工業会 提言まとめる とあります。

ハイエンドショウなどの展示会、販売店のイベントなどで、常々説明していますが、世界的に100Vという一般家庭用の電圧は、日本と北朝鮮だけです。

恐らく、北朝鮮は、戦前の日本の発電設備がそのまま残っているためだと思われます。

しかし、同じ朝鮮半島の韓国は、1972年から27年かけた国家プロジェクトで、100Vから220Vに変更したそうです

この点が、典型的な縦割り行政の日本の官僚制の弊害ですね。

小手先のエコポイント制度で、自分たちの仕事を小出しにして、生き残りを図っているようです。

(世界の電圧と検索すると色々出てきます)

話が逸れてしまいましたので、記事の内容に戻ります。

この提言は、一般家庭用の電圧をAC100Vからヨーロッパ並みの230Vに上げるべきだと述べています。

15年かけて配電設備で1兆2千億円投資効果を見込み、原子力発電所1基分に相当する省エネや年間300万トン以上の二酸化炭素(CO?排出量の)削減が、可能としています。

一方で、100V仕様の電化製品を230V仕様に買い替える必要が出てきますが、この記事が書かれた時点では、補助金やエコポイントも存在していませんでしたから、単に買い替え時のユーザー負担としか述べていません。

しかし、今ならば景気対策として、早期に買い替えを促進させるためにエコポイント制度と同様の補助金の支出が可能でしょう。

韓国が27年かけた国家事業を5年程度で、達成できることでしょう。

さらに景気浮揚のための経済対策としての効果が、期待できます。

今の家電エコポイント制度では、生産誘発効果は、産業全体で4兆円、雇用創出は、12万人と経済産業省は、詠っていましたが、実際の効果は、どうでしょうか?と疑問符が付くような実感しかないような気がします。

ネットで調べてみましたが、日本の総世帯数約5000万世帯、仮に230V化するための屋内配線電気工事を一件当たり10万円とすると5兆円ですが、それに各事業所で、使用するOA機器なども230V化するので、オフィスビルなど大型建造物の内部配線設備なども工事対象になってきますので、さらに経済への波及効果が期待できます。 また、馬鹿にならないと思われるのが、自動販売機の分野です。

飲料用自販機銘板

飲料用自販機銘板

総台数は、約500万台と言われていますので、これらも入れ替えることすると波及効果は大きいと思われます。

そのうち、飲料用自販機は、200万台と自販機の40%を占めます。

HOT、COLD用として熱源が必要ですから、消費電力を大きいですね。

以前、自販機を全て廃棄すれば、日本の発電設備の1/3は、要らない、つまり、原発は、必要無いということを聞いた事があります。

現実問題として、それは無理な話として、電圧が、2倍になれば、電流は、半分で済みますから、消費電力も大幅に低減できることになり、省エネ効果も大きいですね。

また、コンビニエンスストアや大型商業施設なども電源設備は、動力系以外は、100V給電と思われますから、同様です。(動力系=空調やモーターを使う物)

実は、今の家電製品の大半は、スイッチング電源化されているため、電圧の対応は、そのままで、可能になっていますが、買い替えを促進して景気浮揚の効果を得るために、やはりエコポイントのような補助金制度を使って、早期に実施することが必要でしょう。

今のエコポイント制度と異なり、全ての電化製品が、対象ですから、産業界全体に効果は、波及することでしょう。

また、230V化は、音や映像にとっては、素晴らしい効果が期待できます。

先程、述べたように日本は、交流100Vです。

アメリカ117V or 120V、ヨーロッパ220V~240Vです。

特にヨーロッパは、単相3線です。

230Vでは、中性線(ニュートラルで、アースになります)に対して、プラス115V、マイナス115Vのバランス伝送になりますので、単相2線の100Vに比較して圧倒的に安定性、対ノイズに対して強力なエネルギー伝送方式となります。

シグナルケーブルのRCAピンに対してXLRキャノン端子を想像して下さい。

更に周波数が、今は、ご存じのように東日本50Hz、西日本60Hzとなっていますので、これを60Hzに統一すれば、世界的に最強のエネルギーとなります。

(ヨーロッパ、50Hz、アメリカ、60Hz)

昔から言われていることですが、明治維新後に初めて、発電機を導入する際、東京には、ドイツ(50Hz)から、大阪にはアメリカ(60Hz)から輸入したことから、何故か、そのまま続いているのです。

機材の電圧については、有名ミュージシャンやエンジニアの方々が、海外録音に出かけることには、この電源事情が、音質に影響があることに一因があると思っています。 音質、映像の世界が、異次元の世界になることでしょう。

国家事業として、230V化事業が終わったら、次は、どうなるかと言うと弊社ボルトアンペアの技術サポートをお願いしている方が、産業界向けに新たな電源の開発に取り組んでいらっしゃいますので、そのことについても追々、お話していきたいと考えていますので、お楽しみに。

新年を迎えての慎ましやかな妄想でした。

次回は、柱上トランスから屋内配線についてです。

2011年1月14日

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