電源物語

Vol.21:フィルターONフィルターの意外な効果とは。

ご無沙汰しております。 半年振り?

言い訳をさせてもらいますと、弊社の大家さん?だった、完実電気の移転が決まり、移転先では、居候が出来ない事情のために、こちらの移転先を捜しての引っ越し&整理と3月、4月は、落ち着きませんでした。
と思ったら、5月の連休明けには、ハイエンドショウへの出展とGPC-TQの生産手配。 さて、書き出そうとしたら、今度は、原稿の提出先であるセカンドスタッフが、輸入業務部門の分社?独立?関連で、処遇が未定。 で、こちらは、某楽器店からの未入金問題で、バタバタ騒ぎ、と落ち着いて原稿を書く雰囲気では、ありませんでしたが、遊んでばかりもいられませんので、秋に向けて、重い腰を上げて、再開の運びとなりました。 セカンドスタッフ佐藤社長から催促されたことも一因です。

GPCからGPCに直列給電?

さて、今回の出し物としましては、昨年の暮れにGPC-TQ ユーザーの方から頂いた電話の内容についてです。 その方は、オーディオ好きで、ありがたいことにGPC-TとGPC-TQを3台も使っていただいていました。 各オーディオ機器毎に一台、一台を接続して、それぞれから給電していたそうです。 いわゆる、並列接続(給電)、パラレルですね。

商用電源  ⇒  GPC-T ⇒ オーディオ機器
   ↓    ⇒  GPC-TQ ⇒ オーディオ機器
   ↓    ⇒  GPC-TQ ⇒ オーディオ機器

しかし、ある時、この並列給電ではなく、直列給電を試されたそうです。

商用電源  ⇒  GPC-T ⇒ GPC-TQ ⇒ GPC-TQ ⇒ オーディオ機器

二階建てと言うか、三階建てですね。 GPC-T、GPC-TQ(以降GPC-TQに統一)は、ノイズフィルターですから、使い方としては、フィルター ON フィルターは、効果が、あるどころか音質的は、疑問符が付くのが、一般的な考え方です。 しかし、良い音を常に追求している、この方は、違いました。 やって、駄目なら、元に戻せば良いだけのことで、やりもせずに結論付けることは、しませんでした。 研究者の考え方ですね。 実際、お仕事もそのような分野の方です。 実は、信濃電気時代には、HSRシリーズからGPC-1500への給電と言う方法は、日常的に行ってきましたし、お客様でもそういう使い方をされているユーザーは、大変多く、いらっしゃいました。

プロオーディオでも、かなりのユーザーがいらっしゃいます。 この場合は、簡単に言うと、商用電源側(一次側)をHSRシリーズによる波形整形技術で、クリーン&安定化を図り、そこからGPC-1500から機器側(二次側)に給電して、機器からのノイズのループや、アースの仮想一点アース化を図るという効果でした。 HSRシリーズとGPC-1500は、各々、能力と言うか役割が異なりましたので、こう言う使い方は、想定内でしたし、お客様にも積極的に推奨していました。

しかし、HSRからHSRへの直列給電やGPC-1500からGPC-1500への直列給電は、全く、考えたことはありませんでした。

さて、実際、このユーザー様は、その効果をどのようにお話しされたかと言うと、「一台よりも聴感上のS/Nが、向上して、音の実在感、リアリティーが、増す。また、GPC本体のトランスの唸りも静かになる」そうです。 試したことはあるのか?というご質問でしたので、先に述べたようなことは、今までも、試しているが、直列給電は、想定外です、と伝えたところ、すぐに試すべきだ、効果は、絶大だとのお言葉をいただきました。

直ぐに試してみたかったのですが、年末年始のバタバタとGPC-TQそのものが、生産ロッドの切れ目で、品切れ状態だったため、お待ちいただくお客様にデモ機を貸し出して、対応していたために出来ませんでした。


GPC-TQ 搭載トランス(デモ機)

 

一応、その効果についてというか考え方をGPC-TQの技術開発者にお伺いしたところによると、GPC-TQそのものは、一次側と二次側の絶縁効果の無いチョークコイルを用いているが、直列に複数台、接続することによって、絶縁効果が、生じることが、考えられる。 つまり、一台毎に絶縁トランスと同じように一次側と二次側を分離されて、ノイズ等の回り込みを抑える効果が期待できる。言ってみれば、仮想絶縁トランスと言うことになり、ノイズループに強いGPC-TQと考えられるとのことでした。 これは、、GPC-TQが、従来のノイズフィルターと異なり、可聴周波数帯域を大きく上回る、1MHz以上の帯域に効くフィルターだからで、通常のノイズフィルターでは、音が、こもって、聴き辛いベールの掛かったような音になるので、GPC-TQ独自の効果と言えます。 参考までにウィキペディアのトランスをご覧ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E5%9C%A7%E5%99%A8

 


二重堤防

 

イメージとして、台風や高波に対して、最初に沖合の防波堤で、防いで、次に港側の防波堤で波(ノイズ)を小さくさせる、と言うことです。 防波堤の数を増やしていけば、波は、どんどん小さくなりますが、コストも掛かりますので、頃合いが大事です。

本格的に実験開始

その後、2月24日に秋葉原のテレオン第2店3F オーディオアクセサリーフロアで、GPC-TQの試聴会を行った際に、通常の商用電源とGPC-TQの比較試聴に加えて、GPC-TQ+GPC-TQの2台直列給電の実験も行いました。 今回は、デモ機の手配の都合上、2台での給電でしたが、試聴した結果としては、直列給電は、効果があります。 音が、整理されて、かつ、実在感が増して、音像が、キチンと浮かび上がります。 私は、スピーカーの脇に立っていたため、その程度の感想でしたが、偶然、スケジュールの都合のついた、技術開発者の方もお見えみなっていて、試聴して頂きましたが、同様の感想で、定位も向上していたそうです。 手前味噌ながら、GPC-TQの能力を再確認した次第です。

また、偶然にも5月のハイエンドショウでは、ディスクトップブースの隣り合わせになった、セカンドスタッフへの給電が、壁コンセントからの引き回しの都合で、壁コンセント ⇒ ボルトアンペアGPC-TQ ⇒ セカンドスタッフ GPC-TQ  となっていました。 後で、気が付いたのですが、音質的には、全く、違和感無く、音に厳しいセカンドスタッフの方々が、ノーマルの状態で使われていましたので、効果は、あったと思われます。

こちらにセカンドスタッフ。 弊社は、2台展示していますが、試聴用としては、別々に使っていました。

イベントを各地で開催

今後は、この使い方をユーザーの方々に伝えていくことを考えています。

イベント日程

8月26日(日)14:00~ のだや 宇都宮店
9月7日(金)18:00~ テレオン第2店3F
9月22日(土) 札幌 完実電気&音元出版共催につき、詳細は、8月21日発売の季刊オーディオアクセサリーにて告知
10月5日(金)~7日(日) ハイエンドショウTOKYO 有楽町駅前の東京交通会館7階、今回はAET社と共同で、音出しブースに出展する予定です。

 

この電源物語も多角的に考えて行きたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

2012年8月8日

電源物語

製品種類別

468