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バランス〜アンバランスの接続について


『シンセの取り込みに弊社取扱い機器を使おうと思ったら低域がなくなってしまい音が変だ。』

弊社のサービスでも時々このようなご相談をお受けすることがあります、状況を良く確認するとケーブルの仕様が合っていなかったというケースが大半です。ケーブルの結線方法はメーカーによって様々ですし、公表しているところもあまり見かけません。間違ったケーブルでの接続は機器によっては故障の原因ともなりえます。間違ったケーブルを選ばないため、ご愛用の機器を壊さないためにも正しいケーブルを選択する必要があります。


まず、接続する機器を確認しましょう。

バランス入出力の方法は回路的に見ると2種類あります。トランスを使用したトランスバランス方式。ヴィンテージ機器やその手の音質を狙った物に多く採用されています。トランスを通過することで倍音成分が付加され音の色付けに関しても重要な要素となっています。

もう一つは、トランスを使用しない電子バランス方式。これにはディスクリートによる物、オペアンプによる物、専用ICによる物色々ありますがトランスを使用せずにバランス伝送を実現している場合は全て電子バランスになります。また、入力がトランスバランスなら出力もトランスバランスとは限りませんので要注意です。同様にレベルやインピーダンスに関しても注意が必要です。


アンバランス信号とバランス信号のやり取りは以下の4パターンがあります。

シンセ、キーボード、
音源モジュール、
CD・MDなどのデッキ類、
ミキサーのINSERT SEND

アウトボード・ミキサー
などのライン入力

1、アンバランスOUTPUT    →    トランスバランスINPUT

2、アンバランスOUTPUT    →    電子バランスINPUT

アンバランスOUTPUT     〜     バランスINPUT



アウトボード・ミキサー
などのライン出力

CD・MDなどのデッキ類、
ミキサーのRCA入力、
ミキサーのINSERT RETURN

3、トランスバランスOUTPUT  →    アンバランスINPUT

4、電子バランスOUTPUT    →    アンバランスINPUT

ランスOUTPUT     〜     アンバランスINPUT






アンバランスOUTPUT と バランスINPUTを接続する

1、アンバランスOUTPUT    →    トランスバランスINPUT

2Pフォン(RCA) → XLRオス
Tip  − 2Pin
Sleeve − 1Pin + 3Pin



XLR側の結線は1Pinと3Pinはショートしてあるケーブルを使用します。
3Pinがオープンのケーブルを使った場合は低域が出ないカリカリした音になってしまいます。



2、アンバランスOUTPUT  →  電子バランスINPUT

Tip  − 2Pin
Sleeve − 1Pin
3Pin※



XLR側の結線は1Pinと3Pinはショートでもオープンでもどちらでも構いません。

アンバランスOUTPUTとバランスINPUTを接続する場合はXLRコネクタの1Pinと3Pinがショートのケーブルであれば、トランスバランスの機器でも流用できるますのでこのタイプのケーブルをお選びいただければ間違いないと思います。





バランスOUTPUT と アンバランスINPUTを接続する

3、トランスバランスOUTPUT  →  アンバランスINPUT

XLRメス → 2Pフォン(RCA)
1Pin − Sleeve
2Pin − Tip
3Pin − Sleeve




3Pinは1Pinと共にSleeveとショートさせたタイプを使用する。
3Pinオープンだと音が出ないか、低域のない音になってしまいます。



4、電子バランスOUTPUT  →  アンバランスINPUT

XLRメス → 2Pフォン(RCA)
1Pin − Sleeve
2Pin − Tip
3Pin − オープン



3Pinは必ずオープンのタイプを使用する。
オープンでないケーブルを使用しますと、機器によっては故障の原因になります。


アンバランスOUTPUTとバランスINPUTを接続する場合は、トランスバランスか電子バランスかでケーブルを正しく使い分ける必要があります。基本的に流用はNGです。



ミキシングコンソールなどのINSERT端子はアンバランスです。3極フォンのTip/RingにSEND/RETURNが割り当てられます(TipがSENDになるか、RingがSENDになるのは機器によって様々ですので注意が必要です)。
Yケーブルを用いますがバランス入出力の機器をインサートする場合にはアンバランスとバランスのやり取りになりますのでこれまで述べてきた事と同様の注意が必要です。

※基準レベル関して

CDやMDデッキ、シンセや音源モジュールなどのRCA端子は-10dBvの場合がほとんどですが、フォン端子は機器や入出力の目的によって-10dBv(アンバランス入出力の機器やINSERT端子に多い)もあれば+4dBm(プロ機、TRSバランス端子などに多い)、0dBm(AUX OUTやCHANNEL DIRECT OUTなどに見かけることもあります)と様々です。更に2極フォンのアンバランス、3極フォンのバランス(TRS)更にはヘッドホンのようなステレオアンバランスなども存在していますので機器の仕様について確認が必要です。

各機器にレベル差がある場合には、入力レベル/出力レベルが調整できる機器であれば調整が可能です。調整機能が無い場合にはPADコネクターや、ラインアンプが必要になるでしょう。


※インピーダンスについて

ラインレベルの信号に関して、インピーダンス(以下 Z)の関係は「送り側の出力Z<<受け側の入力Z」と、送り側の出力Zに対して、受け側の入力Zが10倍以上であれば信号の伝送は正しく行えます。

放送用の機器にはバランス伝送600Ωでインピーダンスマッチングを取らなければならない物もあります。一般的にはあまり出会う機会も少ないと思いますが、例えば出力インピーダンス1KΩの機器から入力インピーダンス600Ω(バランス)の機器に入力したいといった場合ではケーブルだけでの変換では正しく伝送ができませんのでD.I などを用意する必要があります。





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