D.Iとしてのm101
『ベース用のDIとして、AVALON U5やRadial J48とに比較してみましたが、GRACE design m101においては音の立ち上がりが早く音圧感があり、高域まで伸びているという印象を受けました。プレイヤーが弾いていて気持ち良い音だと思います。』 スタジオエンジニア
明瞭でハイスピードレスポンス、アクティブベースに合うハイエンドD.I

グレースデザイン社は高音質のプロオーディオ製品をプロデュースしているメーカーで、特にレコーディング用マイクプリアンプは世界的にもトップランクの評価がされている。m101は1chのマイクプリではあるが、インストルメント用にヘッドゲインとインピーダンスをマッチさせた標準プラグの入力をもたせることにより高品質なD.Iとしても使用できる。従来のD.Iにおいてのサウンドの傾向はどちらかといえばファットでややコンプレッションさせたアナログ的な製品が多かった。特に伝統的なトランス回路を採用するものはあえてサウンドメイキングに使われるほど特徴的で一方向な個性を持っている。
ここに登場するm101はグレースデザイン社のサウンドアイデンティティとなる驚異的な周波数レスポンスを持った、従来の製品とは全く異なる高品位D.Iとしてトップアーティストに提案できる新製品。Hi-Z入力のデータは入力感度-10〜45dB、インピーダンス1MΩ、f特は2.5Hz-195kHzと驚異的なスペックである。
アクティブ回路をもったジャズベースでテストを行なったが、これほどフラットでクリアーなレスポンスを持ったものは他にはないと思う。同社のすべての製品に共通するハイスピードな反応は、明確なローエンド、充実したミッドレンジ、効率的ではっきりとした高域の鳴りとハーモニクスを伴う。歪んだり太ったりするのではなく、スムーズで速いアタックのインパクトがあり、音の輪郭や立ち上がり、美しい余韻をはっきりとリアルに再現する。この特性は同じ音量でもフレーズが良く聞こえサウンドが前に出てくるようになる。艶やかなラウンド弦の響きとハイテクベースのマッチングがさらに生きてくる。
多弦ベースやアクティブ回路の採用で楽器から出力される周波数が低域から高域までさらに広がった近代のベースには、定番のD.Iでは決してハイファイとは言えないだろう。m101のワイドレンジなサウンドは弦へのタッチや演奏上のノイズまでリアルに音色に表われる。つまり、繊細な演奏の表現ができる又はそのようなサウンドを出したいアーティストにとってはこれ以上のものがない最高のイクイップメンツとなり得る。演奏の腕が試せる、良いプレイになればなるほど生きてくるキャラクターである。
楽器本来の音色をさらに生かし、ビルダーの意図したサウンドを正しくラインに送れる唯一のDI。スタジオに常設されるよりもプレイヤー一人一人が持ち歩くべきイクイップメントであってほしい。
アップライトベースやアコースティックギターなどのピックアップ出力にも最高のマッチングであろう。