| スタジオ882様 GRACE design m904 モニターコントローラー導入事例
機材のコーディネートを担当された
レコーディングエンジニア 森田良紀様

『導入のきっかけをお聞かせください。』
『元々モニターシステムにはMackie HUIを使用していたのですが、スタジオのシステムを一新することになり、レコーダーもPro Tools 24MixからProTools HDにアップグレードすることになりました。』
『HUIではハイサンプリングに対応できないだろうということもあって、何か別のモニターシステムの導入を検討していました。当時のモニターシステムはまだ選択肢が少なかったのですが、その中で目に止まったのがGRACE designm904でした。普段からGRACE designのマイクプリLunatec V2を気に入って使っていたので、迷わず試すことにしました。』
『聴いた印象はいかがでしたか?』
『音を出した最初の印象は今でも強く覚えていて、まずはデジタルでCDを入力して音が出た瞬間「あ、もうこれしかないな」と、とても純度が高くて、とにかく感動しました。』
『次にPro Tools HDから96kHzのセッションを再生しましたが、これも文句なしに最高でした。ハイサンプリング時に音のレンジの広がりを顕著に感じることができました。これはスタジオワークの効率化や快適なものにするために、とても重要な要素だと思います。』
『アナログ、デジタル入力の音質についてはいかがですか?』
『アナログ入力の音だけでなく、DAコンバーターの音質も好みのサウンドで気に入りました。音質が良いというだけではなく、作業でCDとDAWを聴き比べる場合にも、同じDAコンバーターを使って比較ができるので、安心して判断できます。音は官能的に判断するものなので、余計な差異は極力排除したいものです。これはずっと気にしていた部分なので、欲しいと思っていた要素がぴったり
とハマりました。トドメを刺されました。』

『普段はどのスピーカーと組み合わせて使用されているのですか?』
『通常使用しているは、Musikelectronic Geithain社(以下ムジーク)のRL904です。m904との相性は抜群で、低域から高域までのレスポンスの良さは群を抜いていると思います。他のムジークのスピーカーでも試聴しましたが、どれも
抜群の相性で、他のエンジニアの方からも「他のスタジオで聴いているムジークの印象と全然違う!」といった感想を何度も聞きました。別メーカーのスピーカーに置き換えることもしたのですが、同じ印象を受ける結果となりました。ただ特にムジークとの相性は良いように思えます。』
『機能や使い勝手はいかがでしょうか?』
『録音時に便利な機能は、Cue用の入力があることです。これによって、Pro Tools HDのPFL/AFL機能の使用環境が簡単に構築できました。使い方としてはCUE入力には今までの通常のメインアウトを立ち上げて、アナログ入力のどちらかにPro Tools側でAFL/PFLを設定したアウトプットを立ち上げます。そうすることでプレイヤーのモニターに影響なく、コントロールルームではアウトプットを切り替えて聴き、判断することが出来ます。意外とこのような機能を持っているモニターシステムは少ないのではないでしょうか。』
『あと、ボリューム値がデジタルパネルに数値で表示されるのは、特にMix時には便利な機能ですね。また、リファレンスレベルを決めてミックスすることが多いのですが、そのレベルをメモリーすることもできて、途中で音量を大きくしたり小さくしたりしても、Volumeスイッチを押せば簡単に戻せるので大変便利です。』
『実際、微妙な音量の調整をしているMixの場合、音量によって音の印象が変わってしまう事があります。こういった部分で正確に作業を進めることが出来るというのは、Mixの不安定材料が一つ減ることにもなるので、作業のムラも無くなり効率も良くなります。』
『ありがとうございました』

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