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IT'S not only a compressor .... Distortion Generator !
低価格のオペアンプでさえ3MHzまでのフラットさを誇り、その歪み率も0.002%以下という性能を誇るものもあり、現在のデジタル世代のサウンドにこれらのクリアーなサウンドの需要があるなかで、より音楽的で温かいビンテージサウンドにより一層注目が集まっているのも事実です。
ビンテージ系の古い機材は現代の機材に比べると決して精密とは言えませんが、そのサウンドのカラーには素晴しい魅力があります。それらの銘器はオリジナルプライスの10倍以上で販売されることも珍しくはありません。Distressor-B.I.Oは歪み感と周波数レスポンスのシェイピングといった温かいビンテージサウンドを得るうえでの大きな要素を付加し、非常に音楽的な、真空管やクラスAディスクリート、磁気テープのサウンドなどを簡単に生み出すことが可能です。
The Distortion Modes

Distressor-B.I.Oはノンリニア・アナログ・デバイスをピンポイントでコントロールし合計3タイプのディストーション・モードをコントロール可能です。
1)Normal (Clean) - AUDIOと表示されるエリアのLEDが点灯していない状態です。
2)Dist 2 - 0.05%〜0.3%の2ndハーモニック・ディストーション(2次倍音)を付加できます。
3)Dist 3 - 0.1%〜20%の3rdハーモニック・ディストーション(3次倍音)を付加できます。
Dist 2 Mode
Dist 2モードのサウンドは正にチューブ・サーキットの3極真空管が生出す倍音感です。RATIOの設定によって様々に変化します。これらの倍音成分は<オクターブ>と<オクターブと5th>により構成され、大変に音楽的なトーンを生出します。この2ndハーモニック・ディストーション(2次倍音)は最も温かみのある倍音成分であり、Distressor-B.I.Oではコンプレッションと同時にこの温かいサウンドを利用することが可能です。
Dist 3 Mode
3rdハーモニック・ディストーション(3次倍音)をサウンドにプラスできます。この倍音成分はノンリニアーなゲインによって波形のトップとボトムを潰したような効果をベースにしています。この効果の代表的な例がアナログテープのサーチュレーションです。3次倍音は本機のVCAアウトプットレベルを増大させます。RATIOボタンの上にある<1%THD><REDLINE>の2つのインジケーターはこのDist 3モードの時に頻繁に点灯します。<1%THD>と表示されたイエローのLEDは0.25%〜のハーモニックディストーションを、<REDLINE>と表示されたレッドのLEDは3%又はそれ以上のハーモニックディストーションが生成されている事を意味しています。これらのLEDはDistressor-B.I.Oがどの位、『グランジな領域』にあるか、もしくは歪み感をどの程度あたえているのかを視覚的に確認するのに最適です。このハーモニック・ディストーションはミックスの中の音を存在感のある温かいサウンドに変化させます。個々の楽器には3%のハーモニック・ディストーションを施すことで太く、アナログ感に溢れたサウンドを得ることができるでしょう。
Distortion Settings
AUDIOと表記されているスイッチ部分の全てのLEDが消灯している場合はDistressor-B.I.Oは最もクリーンなモードとなります。この状態にディストーション・セッティングを加えると適量のアナログ・ハーモニックス感をソースに加える事ができます。Dist 2モードはコンプレッション時に2nd Harmonics(2次倍音)を加えることで<Class A>タイプの独特の温かみを加えます。チューブの歪み感はこの2次倍音によるものです。
Dist 3は2次倍音に加えて 3rd Harmonics(3次倍音)を加えます。このDist 3モードのサウンドはアナログテープの持つ歪み感によく似ており、アナログテープに強くヒットさせたテープコンプレッションを再現可能です。デジタルの冷ややかなサウンドをアナログテープのような温かい質感に変化させたい場合は2:1モードでDist 3をセレクトし、1-3dB程度のコンプレッションを得られるようにセッティングしてみてください。
アナログテープのサーチュレーションは非常に速いので、速いATTACKとDECAYが最適です。より強くヒットさせたテープコンプレッションを表現したのなら、より高いRATIOセッティングに、INPUTをドライブさせて1-5dBのコンプレッションを得られるようにセッティングしてください。早いRELEASEではDist 3の中でも2次倍音が強く、3-5dBのリダクションではテープ感よりもコンプレッション感が強調されます。
The Audio Modes
AUDIOと表記されたスイッチをプッシュする度に以下のような6種類の組み合わせがセレクト可能です。
1)Normal (LEDが点灯しない状態)-フル・フリーケンシー・レンジでディストーションが低め
2)HP(グリーンのLED)-スムースにローカットを行います。
3)Dist 2(イエローのLED)- 2次倍音成分を強調します。
4)Dist 2 & HP - 上記のHPとDist 2のコンビネーションです。
5)Dist 3(レッドのLED)- 3次倍音成分を強調します。
6)Dist 3 & HP - 上記のHPとDist 3のコンビネーションです。
High-Pass Mode (HP)
このモードが有効な場合(HPのLEDが点灯)は80Hz以下の周波数をロールオフします。Besselフィルターを採用していますので大変スムースなローカットが行えます。このHPでは60Hzを-3dB、30Hzを-12dBロールオフします。最終的なスロープは18dB(per Oct)となり低いボーカルトーンに最適です。またこのHPはDist2&3とコンビネーションで使用することも可能となっております。
Advanced Detector Functions

DETECTORスイッチをプッシュするとエンベロープ検出回路の中のハイパスフィルター(HP)が働きます。
このハイパス(ローカット)はサーキット中にあり、エンベロープ検出回路に送られる信号から低い周波数を取り除いたうえで、どの位の量をコンプレッションさせるかを算出しますので、ボーカルトラッキング時の"P""b"音などのポップ音、コンプレッサーが" Kick In "する時の低い周波数のシグナルなどによって起こるナチュラルさに欠けるコンプレッションを回避する事が可能です。非常にナチュラルなコンプレッション・サウンドを保ちます。
2番目のDETECTORサイドチェイン・フィルターをセレクトするには2度ボタンをプッシュします。このモードではエンベロープ検出回路に入った信号を<Band Emphasis Function>で高域を持ち上げエンベロープ検出することでその帯域に、よりセンシティブに反応させるため、ざらつき感が目立ちすぎる少し荒っぽいロック系のボーカルやギター、シンセなどあらゆる楽器に更なるラウド感をミックスに加えることができます。後記するDetector Modeの解説により詳しく解説します。
The Detector Mode
Distressor-B.I.OのDETECTOR部はコンプレッサー回路の一部として動作し、音声信号のエンベロープを検出し、どの位の量、またはどの位の速さで信号をコンプレスするのかを常に探知して算出し、信号の調整の指示をゲインリダクション回路へ送ります。実際のオーディオ信号はこの回路を通過しません。詳細は以下のブロック・ダイアグラムを参照ください。

DETECTORと表示されたボタンをプッシュしていくと順にモードが切り替わります。全部で8種類の以下の組合わせがセレクト可能です。
1)Normal - (LEDが点灯しない状態)-通常のコンプレッサー・オペレーションです。
2)HP High Pass(グリーンのLED) - ローフリーケンシーのロールオフを行うローカット・フィルターです。
3)Band Emphasis(イエローのLED) - 6kHzを強調します。Harshなサウンドになります。
4)HP + Band Emphasis - 上記のHPとBand Emphasisのコンビネーションです。
5)Stereo Link(レッドのLED) - ステレオ・オペレーションの為のモードです。もう一台のDistressor-B.I.Oとのステレオリンクを可能にします。
6)Stereo Link + HP - ステレオリンク+HPのコンビネーションです。
7)Stereo Link + Band Emphasis - ステレオ・リンクとBand Emphasisのコンビネーションです。
8)Stereo Link + HP + Band Emphasis - 上記3つのコンビ
The Ratio and their Curves

Distressor-B.I.Oの各々のRATIOモードはThresholdとRATIOを調整します。簡単なセットアップを可能にしながらも、非常に多彩なコンプレッションカーブを実現できます。
1:1モードではコンプレッションは行われませんが、オーディオ信号はDistressor-B.I.O特有の音へのカラーリング回路を通過します。Distモードの倍音成分のみを信号にプラスして音に温かみを加えられます。RATIOの2〜6はトラッキングに最適な万能なカーブです。2:1と3:1は放物曲線のカーブです。これは穏やかなカーブでオーバーロードに対するプロテクションに最適です。4:1と6:1は一般的に使われるカーブですが、よりハードリミッティング寄りのサウンドとなります。6:1はボーカル、ベース、アコースティックギターに非常に適しています。これはKneeに達するまで穏やかにスロープするので大変に音楽的なピークリミットを得られます。6:1と10:1(OPTタイプ)はより短いKneeを持ち、60年代〜70年代のクラシックなサウンドを再現できます。(クラッシクサウンドのエミュレーションについては後記いたします)
NUKEは全く違ったタイプのRATIOになります。NUKEは本来ルームマイク用に開発されましたがルームマイクに限らずこの独特なサウンドを利用できます。NUKEは中間のThresholdを持っており、爆発的な信号もアウトプットレベルでは平均化されます。ブリックウォール・リミッティングではどんな信号も1dB以内のばらつきに収めてしまいます。ルームマイクや楽器(特にドラム)のレコーディングではATTACKを4、RELEASEを2にセットしてみてください。NUKEのRELEASEのカーブは対数的になっており、最初は速く、その後スローになります。このRELEASEのカーブこそがDistressor-B.I.Oのサウンドに大きく貢献しています。20:1もこのNUKEに大変近いフィーリングを持ちますがRELAESのスロープが多少違っています。
また、2:1、10:1そしてNUKEでは特別なDETECTORサーキットが作動しています。
Just What is Soft Knee?
ニーとはコンプレッション特性が描くスレッショルド付近のカーブの事です。ハード・ニーならばこれは折れ線となります。このニー特性がコンプレッサーのキャラクターを大きく左右する重要な要素となっています。
ソフト・ニーはスレッショルドに近づくと徐々にゲインリダクションが始まり、スレッショルドを過ぎある程度のところまでは、レシオが緩やかに設定されたレシオに近づくように無段階に変化し、スレッショルドを大きく超えたところになるとハード・ニー特性と一致するようになります。
このソフト・ニー特性により、軽めのコンプレッションや、オーバーロードの対するピークリミット、どのような場合も音楽的でスムースなコンプレッションを実現します。このソフト・ニー特性Distressor-B.I.Oではを各レシオ毎に最適なニー特性を組み合わせて設定しておりますので、最良のサウンドを簡単なオペレーションで得られるようになっています。
2:1のRATIOはdecayとATTACKのセッティングによっても変化しますので、設定によってはより緩やかなKneeを得ることも可能です。
Where Start -5-5-5-5-

Distressor-B.I.OはCLASSICなコンプレッサーに多く見られるスレッショルド固定、INPUTで効きを調節していくタイプのコンプレッサーですので、希望のレシオを選択し、4つのつまみを真ん中の5に合わせたところからスタートするのが良いでしょう。
INPUTをあげていくとコンプレッションは次第に強くなります、レシオ設定とあわせてアジャストしてください。
Distressor-B.I.Oは各レシオそれぞれに最適なKneeを設定していますのでシルキー&スムースなコンプレッションが得られます。
コンプレッションでリダクションされたGAINをOUTPUTでメイクしていきます。
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