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騒音源を密閉すれば簡単に消音は出来ます。問題は放熱と消音を両立させることです。dBシリーズでは放熱通路に特別な消音器を付けることによりこの問題を解決しました。消音器の構造は「多段膨張室型」と呼ばれます。これはいくつかの室を順番に通すことで音量を下げていくやり方で、室の容積や連絡パイプの組み合わせと各部のチューニングで成り立っています。この消音器を正しく設計することにより、通路に抵抗を持たせることなく大幅な消音効果が得られますので、HDの動作音、ファンノイズなどを遮断し放熱のみを確実に行なうことが出来ます。この理想的なシステムを取り入れたパソコン消音型ラックは当社独自の研究開発により実用新案第3077849号を登録しています。

無響室での騒音測定では、コントロールルームに必要とされる騒音許容NC値(NC-25〜20)を完全に下回ることが実証されました。NC値とは室内の空調騒音の防止などに適用される評価曲線で、特に中高音の暗騒音を十分低くするための評価基準です。一般環境の感覚量としては「公園のセミの声」から「里山周辺深夜」くらいになったイメージです。これらの測定はラックの総合試験結果ですので、消音器だけの性能としてはこの数値をさらに大きく上回る音量減衰が行われています。「多段膨張室型」消音器を採用しなければ絶対に達成できない性能です。






放熱容量について

消音型ラックの放熱性能と設置機器との適合具合は、その設置機器の合計排気量から算出します。合計排気量とは単位時間あたりの空気の流れる量のことであり、発熱量やカロリーの計算ではなく、サーバーから排出される空気の量とラック外へ送り出せる空気量を直接比較して、より現実性の高い数値で適合具合を計算出来る方法です。

排気量はファンのサイズと数から割り出します。ファンの最大性能を係数としますのでこの時点で安全マージンが確保されます。通常は、サーバーの中で風の流れる通路には基板やヒートシンクなどがあり、それが流路抵抗となってファン単体でのカタログ性能よりも少ない風量となっていたり、最大回転スピードでない場合もあります。本来のファン性能との差を安全マージンと捉えますので機器により130%〜200%以上のマージンをもった算出になると考えられます。

また、サーバー背面からファンが見えない場合には排出口の開口面積などから係数を仮定します。

サーバーメーカーのカタログスペックには放熱量に関する項目はありませんが、この方法であればどのメーカーのものでも適合具合が判断出来ますので、より安全なプランをご案内することが可能となっています。