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2chビートルズ・ビンテージマイクプリアンプ
2chビートルズ・ビンテージマイクプリアンプ
2chビートルズ・ビンテージマイクプリアンプ
2chビートルズ・ビンテージマイクプリアンプ

『もうだんとつで魅了されました。キャラクターが思うように操れるし、何といってもデザインも素晴らしいです。予算を組んで是非導入したい1台です!』
比較対象機器(欲しい度順位)
1、CHANDLER TG2
とにかくリッチでワイドなレンジと色付けしやすい音
2、Rupert Neve Design Portico 5012
新旧取り混ぜたワイドで繊細でガッツのある音
3、Great River ME-1NV
ガッツがあり中域に特徴のある音
4、Universal Audio SOLO/610
癖が無くクリアで温かい音
5、GRACE design MODEL101
透き通ってクリアで繊細な音
6、Universal Audio SOLO/110
クセが無く透明な音
TUBE-TECH MP1A(所有)
ふくよかで暖かな音

----- サウンドエンジニア(デモ機試用レポートより)----


TG2のサウンド・クオリティーはAPI512とNEVE1272(1073/1084モジュール)の良いところを融合したようなサウンドだ!全く新しいソニックワールドをすぐに発見できるだろう。NEVEのダイナミックレンジをより高くして、APIのようなパンチのあるサウンドを融合している。素晴らしいワイドオープンなサウンドだ!! 
--- Barry Rudolph Mix Magazine Feb-2003 ---


こんな美しいギターサウンドがレコーディングできたのは初めてだ!TG2を使った後には、APIが弱弱しく感じ、NEVE1272が何か物足りなく感じてしまう。全くCHANDLERのサウンドは全て最高だ!
--- Mike Caffrey Tape Op Magazine Jan-2004 ----





Chandler Limited EMI-TG2

FEB,2003
EQ Magazine誌 レビューより

Introduction

1Uラックスペースの EMI-TG2マイクロホン・プリアンプは、あのEMI開発によりアビーロード・スタジオに導入されていたTGシリーズ・ミキシング&マスタリング用コンソールであるTG12428と全く同じデザインとコンポーネントを復元している。TGシリーズこそがEMIにおいての最初のトランジスター機器であり、1950年代から使用されてきた真空管の機器とリプレイスされた。TGデスクはあのビートルズの後期作品において、また数々の伝説の名演を1983年まで現役で使用され続けたEMIサウンドの代名詞でもある。

TG2はアメリカのファクトリーでハンドメイドで組あげられている。オールディスクリートのクラスAB回路にバランス・トランスフォーマー入力&出力を持つ2ch仕様である。あの名声高い 純正のマイクインプット・トランスをはじめ、殆どのパーツが英国産である。通常のChandler Limitedの製品同様にTG2は非常に美しいニッケルプレートのスティールボックス・ルックスに収められている。おなじみのElma社のステップゲイン・コントローラーは非常に丁寧にワイヤリングされており、ステップゲインならではのロスのない音質が期待できる。またこのElma社のコントローラーは内部のフレームにマウントされており(フロントパネルにダイレクトにマウントされていない)細かい配慮が感じられる。TG2は別売のハーフラックサイズのパワーサプライPSU-1で動作する。またこのPSU-1は1台でこのTG2を2台まで駆動することができる。


Unique Sound Quality

TG2のサウンドはまさにオリジナルのTGコンソールのようなワイドでオープンなサウンドと、オリジナルに一致した周波数特性に仕上げられている。この非常に個性的なビンテージサウンドの周波数特性は20Hz 〜 3kHzがフラットで、16kHzあたりに向かって緩やかに1.5dBほどのブーストが施されている。私はこのサウンドがちょうど<APIの512マイクプリアンプとNEVEの1272/1073/1084モジュールのサウンドの中間的なサウンド>であることを発見した。使用してみればすぐに、新しい感覚の<Sonic World>を発見できるだろう。NEVEよりも広大なダイナミック・レンジに加えて、あのAPIサウンドの特徴でもある<パンチの効いた>サウンドキャラクターが、見事に融合している。またTG2はNEVEやAPIに比べ、より希望的なゲインレンジを達成しており、5dBから75dB(!)のレンジを5dBのステップゲインで実現している。このアップデートされたオリジナルのTGサーキットはゲインの小さなビンテージ・マイクロホンからモダンなコンデンサーマイクに対しても、完璧にマッチできる実力をもっている。なぜなら通常のビンテージ・マイク・プリアンプはもっと大きなゲインからスタートしている場合が多く(NEVEもAPIも最初のゲインポジションは20dBである)、クローズマイキングのラウドなソースの場合、パッドを使わなければならない時があるが、TG2の場合ゲイン幅の広さでそのような心配もなさそうだ。

OUTPUTコントロールは最終のアウトプット・ステージの前に設けられており、最終のゲインアジャストが可能だ。GAIN、OUTPUTのノブは共に”Old Fashion”なブリティッシュ風なラジオ・ポインター・ノブで英国風なグレイのフロントパネルに良く似合う。またTG2のマイクインプットにラインレベルの信号を受けさせてみると、その効果は大変興味深く、良質なトランスによる色付けと歪みを原音に加えることができる。またGAINを上げてOUTPUTを絞るとギターアンプのような良質な歪みも得られる。この効果をボーカルに加えると、良い感じに3次倍音(ハーモニクス)がプラスされ、まるでジョン・レノンが <Polythene Pam>(伝説のBeatlesラストアルバム”Abby Road”のメドレーセクションに収録)を唄っているみたいなサウンドが簡単に作れてしまう!(*ライン入力は本機にはありませんので、この使用方法はイレギュラーな使用方法となります)

リアパネルのマイクインプット(XLR)のインピーダンスは1200オーム、特別オーダーにてフロントパネルに1つ空きのあるスイッチ部分に300オームの切替スイッチをオーダーする事もできる。またフロントにはロッキング・タイプの1/4”フォーンジャックがありD.I入力としてハイインピーダンス信号を受けることができる(インプット・インピーダンスは100kオーム)。私はフロントパネルにD.Iと記されているスイッチで、リアのXLRマイク入力とフロントのフォーン楽器入力を切り換えられるところが非常に気に入ってしまった。もしDI入力に何も入力していない場合、このスイッチはミュートボタンとしても使用できるのだ!グッドアイデアである。また本機は他にPHASE(位相)のリバーススイッチと48Vファントムのオン/オフ・スイッチを装備している。


In The Studio

まずはTG2をアコースティック・ギターのストロークとフィンガーピッキングに使用しレコーディングを行った。はじめにMilabのDC96BコンデンサーマイクからAPIの550Bイコライザー、TG2、1176LN経由でレコーディングした。この接続ではたいへんアグレッシブなアコースティック・ロック・サウンドを生み出すことができた。私はTG2が非常にS/Nが良く、静かで充分なゲインを持っていることを発見した。次にAPI 550Bイコライザーの必要性がない事に気がついて、APIを外した。TG2の持つオープンなサウンドだけで充分な品質を生み出すことが出来るからだ。後はマイキングの事だけを気にかけていればよい。常に落ち着きなくゲインをいじる私のようなタイプにとって、ステップゲインでカチャカチャとゲインをまわしている時に、ノイズやポップが出ない設計もうれしい。外部にパワーサプライを設けているので、本体と離してセッティングすることでノイズやハムなどのノイズ源から開放されるのも利点だ。

次にボーカルセッションにTG2を使用してみたが、ここでも大変にクリアーで的確なサウンドでゲインを上げていくことができた。私は(このレビューの前夜)NEVE1084モジュールを使用していたが、そのサウンドとはまた違うTG2独特のサウンドを聞くことができた。シンガーがかなり大きな声でRODE NTKコンデンサーマイクに向かって歌っても、いやな感じのコンプレッション感や歪み感のピークを感じることは無かった。またTG2の持つスムースなアウトプット・コントロールを使えば、全くEQを使う必要はないように思われる。アウトプット・コントロールは完璧にボーカルのラウドな部分を調整でき、もうTUBE-TECHのCL-1Aコンプレッサーで音を潰しきってしまう必要がないと感じた。

最後に私はハイインピーダンス D.I入力にベースギターをダイレクトインしてサウンドをチェックしてみた。Fenderプレシジョンベースのパッシブ・ピックアップには充分なゲインを得ることができ、ハムやノイズを全く感じない。サウンドも完璧に的確なベースサウンドをたたき出した。

TG2は驚異的に使える音質を持ち、多彩で多目的な音質を実現できる万能なHAである。誰もが簡単に素晴しいビンテージ(The Beatles!)サウンドを得ることができるのだ!