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Germanium Compressorは従来のコンプレッサーとは比較にならないほどのサウンドクリエーションの可能性を秘めています。コンプレッションされたサウンドのアタック感をコントロールしたい場合に ATTACH、RELEASE、RATIOといった従来通りの調整に加え、コンプカーブ、サイドチェイン、WET/DRYミックス などの選択肢を活用できます。サウンドの質感についても コンプカーブの素子による質感の違い、ゲルマニウムドライブセクションの設定、クリーン/ダーティーモード切り替えなど多彩な組合せからサウンドメイキングが可能になります。

開発者であるウェイド・ゴーク氏は音楽的なグルーブ感だけを頼りにこのモンスターを作り上げました。数値やグラフや計算式はこのGERM COMPには存在しません!どうか従来の既成概念は捨てて、楽器を操る感覚でGERM COMPが持つ無限の可能性を探求してみてください!









ゲルマニウム・コンプレッサーの機能詳細

BYPASS
ハードワイヤーバイパスの為のスイッチです。コンプレッションされたサウンドとの切替えやユニティーゲインのチェックに利用できます。

CLEAN / DIRTY COMP
倍音感を切り替えられるスイッチです。DIRTY COMPポジションではFETコンプレッサー特有の倍音の質感を再現、音楽的に響く二次倍音と三次倍音を多く含み、2%〜5%のTHDが得られます。またCLEAN COMPモードではコンプレッション時のTHDが0.2%〜0.5%になりよりクリーンな音質になります。

INPUT
コンプレッサーへと送られるアマウントを調整します。コンプレッションをハードにドライブさせたい場合にはINPUTをより大きくします。7-10の位置ではよりタイトなサウンドになるでしょう。入力される信号にもよりますが、8-10のレンジでの使用が本機らしいサウンドです。

SIDE CHAIN
コンプレッサーの検知回路に入る低域のアマウントを調整するのに最適な機能です。ベース成分が大きいキックドラムやベースギター、低域にコンプを余り反応させたくない素材に効果的です。またミックスやサブグループでも役立つはずです。例えばアコースティックギタートラックの低い音域がコンプレッサーに過剰に反応してしまう場合などに使用すればローがしっかり存在しながら、ハイにかけて粒立ちのよいコンプレッションを実現したアコギサウンドが実現できます。音源をより効果的にコントロール可能です。またこのサイドチェインを効果的に使用して、新たなコンプレッションキャラクターを見つけることが可能です。是非時間をかけてこの機能を探求してみてください。

ポジジョン : OUT、30、60、90、150、300Hz

RATIO
大変ジェントルなコンプレッションレシオからハードなコンプレッションまで幅広い調整が可能です。このコントロールも他の多くのGERM COMPの機能同様に実際のサウンドを基盤にサウンドデザインされています。一切の数学的な計算は行っていません!個々のパラメーターセッティングは全てレコーディングされた素材を元に繰り返し検証され、多くのソースに使えるサウンドが試聴によって決定されました。11ポジションの切替えとなります。

RATIOはCOMP CURVEコントロールと密接な関わりを持ちます。お勧めのサウンドメイキングの方法はまずCOMP CURVEを決定した後に、RATIOをコンプレッションのファインチューニングに使用する方法です。

COMP CURVE
GERM COMPの最も重要かつ、価値のある独創の機能がこのCOMP CURVEです。様々なダイオードのコンビネーションがコンプレッションのカーブ(ニー)をクリエイトする画期的な機能に仕上がりました。このコンビネーションにたどり着くまでにあらゆるタイプのダイオードが試される作業が永遠に続き、遂にこの最高のサウンドが達成されました!大多数の一般的なコンプレッサーのRATIO/CURVEコントロールの設計は単純な抵抗を使ったサーキットです。しかしダイオードを使えば独特なフレイバーが得られます。最終的にこのGermanium Compressorでは6つの異なるコンビネーションを採り入れました。なんと、ゲルマニウム、シリコン、ツェナーダイオードの幾つかのコンビネーション、そしてスタンダードな抵抗によるセッティングを実現しました。

ゲルマニウムダイオードは低いフォーワードボルテージによる大変スムースなコンプレッションニーを持ちます。シリコンはより高いフォーワードボルテージからより鋭角なカーブとなります。ツェナーダイオードではそのボルテージキャラクターから更に大きなエフェクト効果とカーブが特徴的です。

以下のように6個のポジションにより様々なキャラクターとコンプレッションカーブが操れます。

1、Resistance (R Soft)  --  一般的な抵抗を使った回路が選択されます。最もニュートラルでジェントルなコンプレッションカーブとなり、オーディオへの色付けも最小限に抑えられます。

2、GERM Soft  --  シングルのゲルマニウムダイオードが使用された回路が選択されます。ダイオードの中でも最もジェントルなカーブを持ちます。Resistance (R Soft)ポジションより僅かに鋭いコンプレッションニーを持ち、独特な色付けによる質感をコンプレッショントーンに付加します。

3、GERM Medium  --  ゲルマニウムダイオードが5つ使用されたGERM Softポジションの発展形です。GERM Softより僅かに鋭いコンプレッションニーがコンプレサウンドに良質なバイブを与えてくれます。

4、SILICON Medium  --  シングルのシリコンダイオードによるモードです。GERM Mediumよりも鋭いコンプレッションニーを持っています。もちろんGERMポジションとは全く異なるサウンドキャラクターとなります。

5、SILICON Hard  --  2つのシリコンダイオードのコンビネーションが選択されます。バイブ感が強い鋭いコンプレッションニーが特徴です。

6、ZENER Hard  --  シングルのツェナーダイオードを使用した回路が選択されます。最もコンプレッションカーブが鋭く、素子による音質キャラクターがまた異なります。

COMP CURVE PRACTICE
COMP CURVEを使いこなす為には各々のダイオードが持つフレイバーを理解すると良いでしょう。

Resistance (R Soft)、GERM Soft、GERM Medium、SILICON Mediumは一般的な使用に最も適しています。これらのポジションはまた各々に異なる質感を持っています。一般的なコンプレッションにはResistance (R Soft)、GERM Softポジションが良いでしょう。またもう少し音に色付けやキャラクターが欲しいと感じる場合にはGERM MediumまたはSILICON Mediumで良い結果が得られるでしょう。

GERM Softと GERM Mediumは程良く色付けされており、トーンの質感、パンチ感において最もバランスの良いサウンドとなります。例えばドラムに使用すると大きなコンプレッションを実行した場合にも、ゲルマニウムダイオードのキャラクターにより、アタック感やパンチ感、ドラムの持つトーンを失うことがありません。

またステレオバスやマスタリングなどのアプリケーションにはResistance (R Soft)またはGERM Softモードがベスト です。ハードでスマッシュなリミッティングサウンドにはSILICON HardやZENER Hardモードが最適です。このようなハードなセッティングではWET/DRYコントロールがたいへん役に立つでしょう。

WET/DRY MIX
このWET/DRYのミックス機能もGERM COMPの独創的な機能の1つです。コンプレッションされたサウンドとオリジナルのサウンドを自由自在にミックスする事が可能になります。コンプレッションされたサウンドがアタック感やトランジェントを失ってしまう事は良くあることですが、この機能により音源が本来持つ自然な鳴り/響きを保ったままコンプレッションを実行することが可能になります。例えばドラムスのアタック感やパンチ感を全く失わない状態で、タイトなコンプレッションサウンドを実現できるのです!

この機能を使用した私達のフェイバリットセッティングを以下に挙げてみます。

1、SILICON Hard、ZENER Hardモード、速い アタックタイムで使用し、WET/DRY MIXコントロールをWETからZERO側に3つ廻したサウンド。もしもっと微かな効果が欲しい場合にはミディアムアタックに設定しDRY信号を多めにする。コンプレッションサウンド(WET)の割合を多くすると生命感に溢れたサウンドになります。

2、またGermanium Compressorを直列に2台接続する方法もお勧めです。最初の1台はWET/DRYの設定をDRYよりに設定し原音の割合を強くします。2台目のGerm Compは残りのコンプレッションされていないサウンドをエフェクトします。興味深いトーンとダイナミクスコントロールに達します。

3、DRY側に廻しきったようなセットアップではコンプレッサー部分がバイパスされ原音だけとなりますが、最終段のGERMANIUM DRIVE / FEEDBACKは有効です。コンプレッサーとしてではなく、サウンドに色を付ける為だけにGermanium Compressorを使用することも可能になります。

ATTACK
このATTACKについても私たちはリスニングテストにより、いかに音楽がミュージカルに響くか、ナチュラルに聴こえるかを頼りに開発を行いました。実際のアタックタイムやリリースタイムがどのような値になるかは決して計算していません。大切な音楽性のみを重視しました。また特筆すべきはそのアタックのレンジです。高速なアタックタイムから非常に遅いアタックタイムまで用意されています。ドラムス、ベース、ギター、ミックスやマスタリングなどで即活躍できるでしょう。例えばドラムスではアタックをミディアムからスローにセッティングして大きなリミッティングを与えます。パンチ感に溢れたアグレッシブなサウンドをアタックの値によってコントロールが可能です。このセッティングはベースにも最適です。2-6のポジションは一般的なミディアムな設定になります。

RELEASE
リリースタイムについてもアタックタイム同様の開発が行われています。イヤーセレクトされた数値に頼らない開発は音楽性を最も重視。FAST〜SLOWまでコンプレッションのリリースタイムを調整可能です。

LINK
GERM COMPをステレオで、または5.1chサラウンドなどに使用する場合に使用します。このスイッチをリンクポジションに合わせることでより精度の高い機器間のリンクが可能となります。Threshold、Attack、Releaseの制御信号はリンクスイッチに追従しますが、その他のファンクションは各々セッティングを行います。基本的にはLINKポジションにトグルスイッチを合わせた後、個々のGer Compのノブ位置、スイッチ位置をマッチングさせて使用します。一般的なTSのフォンプラグで接続してください。

GAIN / GERMANIUM DRIVE
GERMANIUMシリーズ定番のゲルマニウムドライブセクションが搭載されています。最終ゲインを決定すると同時に全体のトーン質感を自在に操ります。

このゲインコントロールはFeedbackコントロールとの相互関係から出力ゲインを決定します。Gainが0でFeedbackも0位置の時の全体のゲインは-30dBとなります。例えばこの状態からFeedbackを10位置にするとオーバーオールゲインは-8dBとなり、またそのトーン質感も大きく変化します。これらの組合せによって生まれるトーン質感のバリエーションこそがGermaniumシリーズの大きな特徴です。ゲインの可変幅は最小で-30dBから+25dB(GainとFeedbackがフルの状態で)となります。

FEEDBACK
FEEDBACKコントロールはサウンドのエッセンシャルを決定つけます。この新発想のFEEDBACKコントロールはサウンドのTHD、周波数特性、ゲインについて影響を与えます。基本的にFEEDBACKが0側付近の場合には、THD(倍音)は少なく、ゲインはあまりアップせずクリアーなトーンの質感が得られます。FEEDBACKを大きめに設定するとTHD(倍音)は増し、ゲインが大きくなります。また低域が大きく感じられ、高域が多少ロールオフしたような質感になります。同じ増幅を得る場合でもGAINとFEEDBACKの組合せ位置が複数存在し、この組合せによって増幅ゲインは同じでも、様々なトーンバリエーションを得ることができるのです。


TONE VARIATION with GAIN and FEEDBACK
GERMANIUM CompressorのゲルマニウムドライブセクションではGAINとFEEDBACKの相互反応により特性やTHDが変化し、様々なトーンのキャラクターをサウンドに付加することが可能になります。ここでは目安となるセッティングと簡単なサウンドの質感を示します。

1)Gain 2、Feedback10
多少ローエンドが強調され、軽くハイエンドがロールオフします。THD(倍音)やノイズが少ないセッティングです。

2)Gain 5、Feedback 5
多少ローエンドが強調され、ハイエンドはフラット。THD(倍音)はミディアムです。たいへんフラットなセッティングが得られます。

3)Gain 9、Feedback 2
ローエンドはフラットになり、ハイエンドが強調されます。THD(倍音)はミディアムで上記の2)のセッティングに近くなります。

4)Gain 10、Feedback 1.5
微少のローエンドのロールオフ、スムースなハイエンドの強調。THD(倍音)はユニティーゲインのセッティングの中では最も大きくなります。

*英文のマニュアル EXAMPLE Settingsに多くのアプリケーション別のセッティング例が記載されております。Germanium Compressorの幅広いトーン&コンプレッションのバリエーションをお楽しみください。