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S : 『導入のきっかけを聞かせてください。』
T:『ニアフィールドには大抵のスタジオでYAMAHA NS-10Mが置いてあって、ある程度のリファレンスにはなりますが、ラージモニターの音はどこのスタジオに行っても本当にバラバラで、かなりの差があるんですね。でも音の鮮度や艶の表現は、ラージモニターの得意とする部分なので、捨てがたいんです。
個人的には、特に録りのときはラージモニターで「バ〜ン」って鳴らしたいんですよ。モチベーションも上がりますし。でも、スタジオにラージモニターがあっても大抵はクセがあるので、特性を掴んでサバ読みをしながらのモニターになってしまい、とてもストレスを感じるんです。プロジェクトスタジオ等になると、ニアフィールドしか無かったりするので、低域の立体感までは確認できないんです。
そこで立体感のあるモニタースピーカーを自分で持ち運ぼうと思ったんですが、さすがにラージモニターは持ち運べないので(笑)、ニアフィールドで良い物がないか探していました。パワード・スピーカーという事を条件に、かなりの数のスピーカーをチェックしていたんですが、その中で、「BLUE SKY Sky System One」の存在を知り、何となく「試してみようかな」と思ったのがきっかけでした。』

S : 『Sky System Oneを聴いた印象は?』
T:『最初は、サブウーファー付きの2.1chシステムって言われても、正直言ってピンと来なかったんです。「大丈夫なのかな?」って。実はあまり期待していなかったんですが、音を聴いてみてビックリしました。看板に偽りなしというか、本当にフラットな特性で、非常に落ち着きのある音でした。
特に空間、奥行きの表現に独特なものを感じました。リヴァーブの余韻がスーっと落ちていくんです。いわゆるフラットとかモニター的とか言われるスピーカーは、余韻が綺麗に上に伸びていく様なものが多いと感じているんですが、それが実際の生音よりも長いと感じることがあるんです。自分の耳で聴いた感じよりも伸びすぎてるというか。実際の音がそうだったとしても、逆にリアルではない感じがしてしまうんです。しかし「Sky System One」はそのあたりがとてもリアルに感じました。
うまく言えないですが、余韻や気配といった空気感が空間の中に沈んで落ちていくような感じなんです。生で聴いた音に近い印象ですね。たとえばブース側でマイキングし、その後にコントロールルームに戻ってきて「Sky System One」から出てきた音がブースで鳴っている音と同じで驚くことがあります。まさに「あそこで鳴ってる音だ!」って。定位や位相も手に取るようにわかるので、どんな作業でも迷いがないんです。EQをしてもつまみの感覚と音がずれない感じなんです。
あとサブウーファーが組み込まれているので当然かも知れませんが、サイズからは考えられないような低域が再生されます。ラージモニター並の周波数特性やスピード感があって、しかもSAT6.5とサブウーファーが綺麗に繋がっていて、時々サブウーファーの存在を忘れそうになるんです。卓の裏にサブウーファーをセットすると視覚的にはSAT6.5しか見えないので、ラージモニターが鳴っていると思っていらっしゃるクライアントも多いですね。
落ち着いた量感のあるサウンドなので、長時間の作業でも全く疲れはありません。かなりボリュームを絞ってもバランスが崩れないのもいいですね。おかげでMix時のバランスが取りやすいんです。音量バランスは小さい音でモニタリングしたほうがやりやすいし、Mixの上がりもいいんですよ。だからボリュームを絞ったときのバランスは重要な要素なんです。』

S : 『録りからMixまで使用しているのですか?』
T:『僕の場合は仕事の度にスタジオに持ち込んで、トラッキングからMixまでメインモニターとして使用しています。ラージモニターがあるスタジオならラージモニターも鳴らしてみますが、その場にいるみんなでコンペして「Sky System One」が勝つことが多いです。また、僕が所属しているバズーカ・スタジオではサラウンドスピーカーとしても使用しています。サラウンド用にスピーカーセットを購入する際に個人的にかなり押して購入していただきました(笑)。』

S : 『2.1chシステムをスタジオに持ち込む度にセッティングするのは大変ではないですか?』
T:『よく聞かれますが、そんなことはないです。最初のうちは確かに大変だと思っていたんですが、サブウーファーが別体になっているのは、逆にいえば、初めて行ったスタジオでもモニタリング環境を追い込むのが楽なんです。モニタリングの音を追い込んでいこうとすると、低域の干渉や暴れが問題になることが多いんですが、サブウーファーの位置やボリュームである程度まではすぐに追い込んでいけるんです。通常のニアフィールドでこういった低域のコントロールをするのはかなりの時間が掛かると思いますよ。「Sky System One」は2.1chシステムということを逆手に取ってかなり自由度の高いセッティングができるんです。』
S : 『具体的にどのようにセッティングしているのですか?』
T:『サブウーファーの位置を少しずつずらしながら探していると大変なので、僕の場合は自分が座る位置、主に卓の前にサブウーファーを置いて音を流しながら部屋中を歩き回るんです。そこで一番量感のあるポイントが大抵の場合は良いポイントですね。勿論、しっかりとしたセッティングが必要なときはSPLメーターや、アナライザーを使うこともありますが、5.1chサラウンドのセッティングをする時くらいですね。自分の耳でポイントを探したほうが良いことが多いので。サラウンドの時も同じ方法でサブウーファーのポイントを探したりします。』
S : 『Sky System Oneの特に気に入られているところは?』
T:『一番気に入っているところは「音楽的」ということです。いわゆるモニタースピーカーの音って音楽を鑑賞するには辛いものが殆どなんです。定番のYAMAHA NS-10Mもそうなんですが、確かに細かなニュアンスの部分まで把握できるんですが、いまいち盛り上がらないんですよね。聴いていて楽しくないというか。かといって、なんでも良い感じに鳴るような味付けがされているのも困ります。良い音は良く、ダメな音はダメに再生してもらわなければ、モニタースピーカーとして使えませんから。それが「Sky System One」は絶妙なバランスなんです。全帯域にわたってフラットで、非常に解像度の高い音を再生しながら、何故かとても音楽的なんです。聴いていて楽しいんですよ。
仕事の道具としての機能に不足が無いばかりか、音楽を聴いた時に音が部屋に溢れていくような感じで、ワクワクする要素も同時に合わせ持っているんです。オーディオ好きな方がこの音を気に入って購入しても不思議ではないと思いますよ。機材の選定にうるさいルーカスフィルムにも50セット以上導入されているとのことですが、それも納得できます。』
S : 『クライアントの評判はいかがでしょうか。』
T:『よく「自宅スタジオのスピーカーを何にしたらよいか」と相談を受けるんですが、「BLUE SKY」を勧めています。Pro Desk SystemやMedia Desk Systemもありますから、規模に応じて選べるのも魅力ですよね。僕のクライアントの方はまだ知らない方が多くて
「このスピーカーいいねぇ、どこのメーカー?」って良く聞かれます。「やりやすい」って言われますね。
褒めちぎりですけど(笑)、本当に頼りになる相棒って感じです。
YAMAHA NS-10Mのように定番アイテムになって、どこのスタジオに行っても置いてある様になったら最高ですね。』
S : 『ありがとうございました。』
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