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Navigator HPA-5 カスタム・ヘッドホンアンプ
完全なるインピーダンス適合によって何が起こるか.....
スタジオ定番MDR-CD900STの能力を限界まで引き出すには?
このテーマを持って開発されたHPA-900プロフェッショナルヘッドホンアンプは瞬く間に注目を浴び、従来のHPアンプではなし得なかったドライブ能力と圧倒的な情報量でモニターリング音色をさらに高次元の領域へと押し上げました。このHPA-900開発時に最も注目した技術がヘッドホンインピーダンスに対するアンプ出力インピーダンスのマッチング、最適化です。
通常のヘッドホン出力では様々な機種に適合するよう一般的なインピーダンス特性とし、いわゆる汎用出力としての設計が行なわれていますが、HPA-900では、まずMDR-CD900STのインピーダンスを16Hz〜25kHz、1/3octで測定し検証、カタログデータである1kHzのインピーダンス(63オーム)以外の帯域、可聴帯域全般においてデータ化しました。
そのデータをもとにHPA-900出力インピーダンスを確定、さらにヘッドホン感度に合わせたGAIN定数の算出、しかも周波数ごとに異なるインピーダンスのばらつきにまで追従した出力インピーダンスの補正特性まで用意されました。
特定ヘッドホンを対象にしたアンプを造るとなるとこれらの
1.専用出力インピーダンス
2. 専用GAIN定数
3.専用補正特性
が大きなアドバンテージとなり従来のサウンドを遥かに上回るまさに「限界を超えた」領域まで行き着くことが出来たのです。
そして、この開発技術をお客様が所有する様々なメーカーのヘッドホンにも対応させ「ヘッドホンアンプ+最適化技術サービス」として商品化、HPA-5の販売+技術サービスをスタートさせました。
マスプロダクト製品ではメーカー内で開発は終了し、画一的な製品のみがデリバリーされます。しかしHPA-5ではお客様のヘッドホンが主役とされ、それを鳴らしきるための高度な技術を製品仕様に投入する。まさにオーダーメードの逸品として唯一無二のお客様仕様HPA-5がデリバリーされるのです。
HPA-5 SENNHEISER HD-650への最適化モデル作成のレポート
NAVIGATOR HPA-5はあらゆるヘッドホンへの出力の最適化を行うカスタムモデルです。
今回ハイエンドヘッドホンの代表的なモデルであるSENNHEISER HD-650への最適化作業を行いました。
試聴を行ったところ、NAVIGATOR HPA-5のSENNHEISER HD-650専用出力のサウンドは以下のような印象でした。試聴には(社)日本オーディオ協会から発売されている【SOUND CHECK 2 / Alan Persons】より、テノール、ソプラノのボーカルソロ、アコースティックギターやバイオリンなどのソロテイク、マルチトラックソースではクラシック、ジャズ、ポピュラーミュージックなどのソースで行いました。
1、HD-650専用出力では全体的にサウンドが濃密になり、特に中域に対して情報量の多さを感じた。
2、HD-650専用出力では高域の暴れ感が整理され、特にアンビエンス感、左右の広がりが正しい定位に整理される。
3、ソプラノのソロボーカルテイクではホールの響きがより明瞭に再現される。また同テイクでは録音の最終部分に非常に低いノイズが含まれているが、HD-650専用出力ではその原音に含まれるノイズまでしっかり聞き取ることができている。
4、HD-650専用出力におけるマルチトラックソースでは全体の楽器の定位が明確になる影響か、各楽器の音、特にボーカルトラックにおいてはっきりとした音の印象となる。
逆にGeneral側の出力にSENNHEISER HD-650を接続した場合、HD-650専用出力と比較すると多少派手な印象に感じた。よりアンビエンス感(特に高域)の広がり感が感じられ、SENNHEISER HD-650専用出力に比較すると『全体的にばらけた、多少薄いサウンド』の印象を受けた。全体的な濃密度、しっかり感はHD-650専用出力が勝っている。ただ単純に劣った印象ではなく、派手な印象のリスニング、明るいサウンドという点においては好みでこのGeneral出力を使用するのも良いだろう。
まとめ
試聴の結果、SENNHEISER HD-650という大変エレガントで、解像度も高いヘッドホンが持つ本来の音色を、HPA-5(SENNHEISER HD-650最適化モデル)は最大限引き出していると考えられる。SENNHEISER HD-650専用の出力においては、音が大変整理され、HD650がもつ解像度を完全に引き出してくれる。HD650の正しい音が正しく鳴らされている印象だ。当初の予想とは違い、General側の出力も好みによっては音楽を楽しく、明るい音質で聴きたいという場合には、なかなかの好印象であった。クラシックや素晴らしいアコースティック感を捕らえたポピュラーミュージックなどのソースはHD650専用出力を使い、コマーシャル要素の強い、J-POP系の音楽などはGeneral出力を使うなど、2つの出力を使い分ける事で2タイプのHD-650サウンドを試せると考えても良いのかも知れない。またAireal機能の効き方にも2つの出力で変化があり、どちらかというとHD-650専用出力側の方が明確にエフェクトする印象を持った。
HPA-5 SENNHEISER HD-650最適化モデル・レビュー
季刊・オーディオアクセサリー誌(2006年SPRING号より抜粋)
ゼンハイザーHD650に最適化、ヘッドホンの能力を最大限引き出す
『HD650で聴くと確かにその違いがわかる。一般用の出力に比べ専用出力では音に余裕があり、ディテール鮮明に出てくる感触だ。ジャズでの低域の馬力や輪郭の力強さ、ボーカルでの明快な声の質感や彫りの深い表情など、マッチングの確かさが際立っている。無制限に帯域を広げた印象ではなく、両エンドがくっきりと収まり、立ち上がりが明確だ。』
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