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MBHO MBP-604 + KA-XXX


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MBHOの最新のプリアンプ部MBP-604に、3種類の無指向性カプセルを組みあわせて使っています。大部分ハンドメイドとのことですが、加工精度が高く、高級感があります。かなりコンパクトで軽量です。どのカプセルをつけた場合でも共通の印象は、密度が高くて見通しが良く、優しくあたたかい音質を持っているということです。特に音楽を本物以上に楽しく聴かせる微妙な味付けがあるようです。

KA-100LKとの組み合わせが良く使用する組み合わせです。解像度も音の透明感もとても高く感度も比較的高いので、ソロ楽器からオーケストラまで使っています。声楽もソロであれ大合唱であれクリアでリアルに録れます。200Hz近辺と8kHz以上に少し盛り上がりがあるのですが、だぶついたりうるさくなったりすることなく、むしろスケール感が大きくなる方向に作用します。20人程度の弦楽器だけの室内楽アンサンブルを録ったときは、しっかりしたボリュームのある低音パートに支えられたトゥッティーが、まるでもっと大きな編成のオーケストラのような迫力で聞こえました。

高音域補正型のKA-100DKは基本的な音調はKA-100LKと大差ないのですが、10kHz近辺の盛り上がりがかなり強烈です。SchoepsのMK3くらいなので少し特殊な用途になります。デッドで広めな空間、例えば広めの宴会場や屋外ステージでの収録に使うのが良いようです。

KA-1100は35mmもあるラージダイアフラムですが、KA-100LKより感度はすこし低めです。やはり低音域と高音域に緩やかな膨らみがあります。KA-100LKに比べると幾分穏やかで、ゆったりした優しさを感じる音質です。解像度は充分にあるのですがとげとげしいところがなく、空間の響きをうまくまとめてとらえることが特徴で、複雑な響きを持つソロ楽器の収録には最適です。ハープ、チェンバロ、ミュゼット(バグパイプの一種)等の収録では、楽器全体の鳴りをとてもうまくとらえてくれました。4〜5人のヴォーカルアンサンブルもハーモニーがうまく溶けあいながらリアリティのある音で録れました。

ワオンレコード プロデューサ&エンジニア 小伏様




Schneider Disk


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Jecklin DiscやSchneider DiscによるOSSという収録方法自体は何十年も前からある古いテクニックです。ただ、当時はスモールダイアフラムの高性能マイクや、位相特性のそろった2chマイクアンプなどが少なかったことから、その本当の実力は正しく評価されていなかったようです。今だからこそOSSは使い物になるとも言えます。個人的には最近Jecklin DiscやSchneider Discを使っての収録機会が増えてきました。
先日、全弦にガット弦を張ったリュート(琵琶のような楽器)のソロをSchneider Disc+MBP604+KA100LK→GRACE design model 201の組み合わせで収録しました。楽器自体の音量がかなり小さいうえにニュアンスもずいぶん微妙で、これらを捉えるためにはマイクをある程度近づけて録る必要がありますが、そうするとホールトーンが拾えずにドライな音になったり、2つのスピーカーの間に巨大なリュートが出現したりということになるわけです。Schneider Discを使ったOSSでは、位置の検出能力が高くなるので、ちょうどカメラの広角レンズを使ったような効果があって、今回2m強くらいの距離から楽器を狙いましたが、音像は中央に締まってくるし、周りのホールトーンも十分に拾え、また距離感も奥行方向だけでなくある程度上下方向も表現されるようになり、とてもうまく収録できました。小編成のアンサンブルの収録に使っても距離感がうまく出てよい録音ができます。Schneider DiscはJecklin Discに比べて10kHzあたりから上のクセが出にくく音質的には有利です。
作りはかなりしっかりしていて意外と重量がありますが、それ自体が鳴ったり、変な反射がありません。マイクの取り付け位置とスタンドの取り付け位置との位置関係も30度ずつ6つのポジションに変えられるので、いろんなセッティングに対応できます。ホールの3点吊りにも使えます。 スタンドホルダ取り付け用の遊び穴を使って落下防止のワイヤーもつけられる(別途金具の用意が必要)ので安心です。

ワオンレコード プロデューサ&エンジニア 小伏様







Field Test MBHO MBP-604 Microphone
2005年4月 MIX マガジン レビューより
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MBHOのマイクロホンはまだオーディオインダストリーとしては馴染みがないかもしれない。しかしMBHOは多くの有名マイクロホンのOEMメーカーとして1962年からマイクロホンの製作に携わってきた老舗です。ここ近年安価な海外製マイクロホンが数多く現れている中、MBHOはその製作工程の殆どをハンドメイドで行っている正真正銘のドイツ製マイクロホンです。

THE FACTS
MBHOのMBP-604はMBP-603(トランスレスプリアンプ)を更に発展させたモジュラーマイクロホンシステムで、KA-100LK(リニアーオムニ)、KA-300(ワイドカーディオイド)、KA-800(双指向性)、KA-1000(ラージダイヤフラム-カーディオイド)などバラエティーに富んだ全9種類のカプセルをチョイスして装着することができます。今回のレビューにはMBP-604にKA-200(スモールダイヤフラム・カーディオイド)のマイクロホンカプセルを装着してのテストになりました。

MBP-604はトランスフォーマーレスのアウトプットを持っており、約3インチのコンパクトボディーに仕上げられています。またこのコンデンサーマイクは24V-48Vのファントムパワーに対応しています。KA-200マイクカプセルとMBP-604マイクプリアンプボディーは共にソリッドなブラス製、マットブラックの高級感ある仕上げとなっています。マイクカプセルはスムースにマイクプリアンプボディーにネジ込むことができ、一度マイクカプセルがセットされるとまるでワンピースのマイクロホンのように見えます。

TOP PERFORMER
スタジオでのテストではMBP-604とKA-200の組み合わせは正に多用途に使えるエクセレントな音質を証明しました。最初まず私はジャズセッションでドラムのオーバーヘッドマイクにMBHOのコンデンサーマイクロホンを使用してみました。マイクは約6フィート(1.8m)の高さでキックドラムの真上にセットしました。2本のマイクの間隔は8インチ(20cm)、マイクロホンプリアンプには2台のFocusrite ISA110を使用しました。MBHOのマイクペアは全くドラムサウンドを誇張することなく、個々のドラムパーツを明確にクリアーに、そして全帯域を余すことなくデリバリーしてくれます。
この力強いステレオイメージングはKA200マイクカプセルの個々の能力の高さ、正確さによるものだと言うことは疑う余地がありません。MBHOコンデンサーマイクが表現するドラムサウンドは繊細なディテイルをキャプチャーし、ブラシの微妙なサウンドやコーテッド・スネアヘッドの質感などを素晴らしいセンスで、まるで【その場に居るかのような】存在感で描き出します。

また違うセッションで私は個々のドラムパーツにクローズマイクでレコーディングをしました。スネア(トップやボトム)、ハイハットやフロアタムなどにです。このMBHO MBP-604マイクロホンのコンパクトボディーは狭いスペースにも簡単にマイキングが可能です。スネアのトップマイクに使用したMBP-604はクリーンで澄み渡り、扱いやすい音質になります。もしダイナミックマイクをスネアに使用していていつもChunkな感じに納得いかない方にはMBHOのコンデンサーマイクはベストチョイスです。

スネアのボトムに使用した印象はそのナチュラルさに美徳すら感じます。ハイハットへのクローズマイキングではこの価格帯にあるマイクロホンには良くある、高域がバラバラになってしまうような印象が全くなく、大変素晴らしい明確なサウンドが得られました。また気がついた点としてKA-200のカーディオイドパターンは私がいつも使用しているマイクに比べ少しだけワイドな指向性を持っているようでした。


GUITAR AND VOCALS
アコースティックギターのオーバーダブにMBHO MBP-604コンデンサーマイクロホンとKA-200マイクカプセルを ステレオマイキングしました。結果は見事にゴージャスな結果となりました。ステレオマイキングされたMBHOマイクからはキラキラしたアタック感や、タイトなローミッド、そしてソリッドなルームサウンドのイメージを明確に表現します。次にマイクをシングルにして数インチ、アコースティックギターのネック/ボディーのジョイント部にマイキングしてみました。弦にピッキングされるニュアンスが清清しく再現されます。また違うアプリケーションではかなりソフトタッチのプレイでしたが、マイクのセルフノイズは全く聴こえませんでした。また12x2のギターアンプにマイキングしてみると決して嫌味のないブライトでクリアーなサウンドになります。MBP-604のSPL能力にも感心すべきところがあります。

また最も驚くべきサウンドとなったのがMBP-604コンデンサーマイクを男性ボーカルマイクに使用した時でした。(KA-200がスモールダイヤフラムであるにも関わらず)そのマイクサウンドはよりラージダイヤフラムのようなサウンドになるのです。極少の近接効果がボーカリストの喉下を強調し、その中で息やエアー感が調和しています。MBHOコンデンサーマイクによるボーカルは簡単にミックスの中で引き立っています。更にいやなシビランスを全く感じずにです!もちろん正面で歌うほうがよりローミッドが豊かになりますが、プラス・マイナス45度程度のアングルに対しては音色変化が殆ど無く安定しています。

WINNING RESULTS
MBHOのコンデンサーマイクMBP-604に今回はKA-200マイクカプセルを組み合わせたテストを行った結果、MBHOのマイクは大変優秀なマイクロホンのリストにすぐ加えられるべきマイクロホンであると実感しました。たいへんクリーンな再現性、素晴らしいS/Nの良さ(クワイエットオペレーション)、そして様々なアプリケーションに対する完璧なフレキシビリティー!どんなスタジオにおいても万能でどんなアプリにも使えるオールラウンドなマイクロホンをマイクロッカーに加えたいと思っているでしょう。MBHOのMBP-604と9種類のマイクカプセルを組み合わせは、そんなスタジオにおいて必ずオーディションすべき重要なマイクロホンだといえます。