ボルトアンペア GPC-TQ

今までにない、斬新なEIA 1Uフォルムによって、異電圧(AC120V)の世界が身近になります。
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Voltampere GPC-TQ試聴レポート

弊社のクリエイティブサウンド・ストアで「電源物語」という電源に関するコラムをお願いしているボルトアンペア社の宮寺氏にまだ発売前のあたらしいGPC-TQをお貸しいただき、じっくりたっぷり試聴させていただく機会を頂いた。

あたらしいVoltampere GPC-TQはSINANO時代から定評のある “Green Power Conformer-Transformer”の最新モデル。より電源の静粛性を高めることで大幅なサウンドの改善を達成しているとの事。今回の試聴ではスタジオモニタースピーカーとして圧倒的な解像度と正確なサウンドで業務音楽スタジオや、今夏には大改装された東宝スタジオでも数多く導入されたBlue Skyモニタースピーカーの新作 EXRで試聴。GRACE design m906でDAC&ボリュームコントロールしています。また残響の付帯音に対して当社ショールームではサーモウールを吸音材に使用したイタリア製の有孔パネル”Topakustik”を配しており、正確なモニタリングが可能になっています。モニター標準の電源タップ経由、あたらしいGPC-TQ、旧GPCの3タイプのサウンドを聞き比べいたしました。

ボルトアンペア社のGPC-TQとは?

本機は元々SINANO GPC-1500として発売されました。多くのプロフェッショナルレコーディングの現場や、オーディオマニアの間で知らない人は居ないほどであったSINANO HSRシリーズ電源(ハイパサインレギュレーター)に続いて発表され当時相当なヒットとなりました。NTTデータの持つ電源ノイズ処理(インピーダンスのあばれや反射、共振を抑える)技術が採用され、HSRの後ろに電源タップとして使用したり、単体で使用して音質や画質の向上のために数多く導入されました。その後SINANOはオーディオ向けの電源機器の販売を縮小してしまい(現在でも特注体制で発売を行っているが本GPCは発売していない)、Volt AmpereのGPC-Tが発売となりました。そして今回のアップグレードモデルGPC-TQの発売となったわけです。

GPC-TQの変更点や特徴。

  1. トランス、コイルに新開発のポリ・カーボネート製のボルト&ナットを採用
  2. 非磁性体アルミ天板を採用 この2点によって、電源の静粛性が飛躍的に高まり、更なるオーディオ&ヴィジュアル的な質の向上が得られます。 さらに、
  3. Switch Craft製のインレット電源プラグ EAC309も新しく採用されオーディオ的価値が高まっています。 従来同じく
  4. あたらしい考えによるノーマルモード、コモンモードノイズカット
  5. アースモード切替SW
  6. 鍵での切替で100/120Vをスイッチ可能(便利!)
  7. ラックマウント1U(金具の取り外しも可能)
  8. 前面2、背面6系統の基盤直結ロジウムメッキのAC出力を搭載

以前のGPC-T(GPC-1500)ではSN比の圧倒的な向上と、明瞭にスコン!とぬけてくるクリアで明快な音質が個人的には最大の特徴だと感じていました。電源アクセサリーで得られる音質向上の快感の中でも効果が圧倒的に判りやすいものだと思いますし、かなり大勢のお客様にお勧めしてきましたので今回のアップグレード版GPC-TQのサウンドに相当期待が高まります。早速、試聴レポートでvoltampere GPC-TQの音質を評価していきましょう。

GPC-TQを実際に試聴。

試聴ソースは基本的にShelby Lynneの「Just A Little Lovin’」(CD)で行いました。Dusty Springfieldの名曲をかなりモノクロームな質感でカバーしているアルバム。Phil Ramoneのプロデュース、Al Schmittの録音という事もあり、静と動のダイナミックさを見事にメディアに収めておりサウンドプロデュースに秀でた作品です。

まず通常の商用電源と、GPC-TQの比較です。これはもうこのようにABで比較してしまうと圧倒的に差がでます。まずはじめに感じたのは「音の重厚感」でした。従来のGPCシリーズではまず耳に覚えたのが「サウンドの明瞭さ」であったので「おっ?」と思うところがある。同アルバムのタイトルトラックの冒頭、素晴らしい空間演出でドラムの金物とリムショットが響き、ベースライン→ギターリフと続く部分では、商用電源のサウンドは圧倒的に薄っぺらでサウンドが散っている「雑味」のあるサウンドになってしまう。一方GPC-TQのサウンドはフォーカスが完全に決まった音像の大きなサウンド。リムショットが打たれた点が見えてくるようなスピード感のある立ち上がり、それに続くリバーブの響きは一切ぶれることなく広大な音像の中で動いていく。商用電源ではリムショットが打たれた点は見えず、それに続く残響はめいめいが勝手な方向に散っていってしまっている印象であったが、GPC-TQでは明確なスタート地点と残響の移動、音が終わって落ちていく地点まで確実に音の軌跡を伝えてくれるのが凄い。一音一音の楽器の音と定位が確実なものとなるため、どの点をとっても普通の電源タップとは比較にならないほど音楽的表現力を高めている。空間も広がりスピーカーの口径が大きくなったような鳴りが感じられ、スピーカー自体の限界をエクステンドしたような、明らかなサウンドの向上を確かめることができた。電源のグラウンドがぶれていない基準のしっかりしたサウンドを感じる。

最初に感じた「音の重厚感」はこの後旧モデルとの比較でもふれるがGPC-TQ最大のアップグレードされた点であろう。エレクトリックベースのベースラインは力強いだけではなくゾクゾクするほどリアルでレゾリューションの細かい表情を持った音だ。ローエンドのベースラインはフィンガリングの動きが目に見えるように伝わってきて正直驚いた。エレクトリックギターもレコーディング現場に立ち会っている時のような生々しい近さがある。CDの録音が良いためなのか?とも思い、何度も商用電源とGPC-TQを繋ぎ変えてみたが、やはり商用電源ではこの生々しいローエンドの感触を味わうことは到底できなかった。この音を聴いた後ではまたそれらの電源プラグを壁コンセントやタップに挿したいとは絶対に誰もが思わないのではないのだろうか?

旧GPCとの音質比較。

次にあたらしいGPC-TQの真価を試すため、旧GPCとの比較を行ってみた。
旧GPCも悪くない。空間の明確さ、抜けるようなサウンドが十分感じられる。しかし新型のGPC-TQで感じたあの力強さを感じることができない。何度も新型と旧型を比較してみた結果、GPC-TQの持つ特徴が「圧倒的な低域の表現力」にあることを確信した。かといって高域が劣っているような事では決してなく、派手さ(雑味)のまったくない純度の高いハイエンドをしっかり楽しめる。いわば誇張の全く感じられないピュアなサウンドであるとも言える。正しい音の判断が迫られるマスタリングスタジオや録音スタジオでは「これだけ音が見えてくる」ようになると作業が随分やりやすく、ミックスやイコライジングも的確に行えるであろう。またやはり空間の定位感は旧モデルと比較しても、さらに明確である。サウンドスケールが一回り大きく、先ほど述べたリムショットの響き全体の音像が明確であり、なおかつ広大である。サウンドの奥行感を感じることができる。このCDは静と動のダイナミクスの対比が素晴らしいことは先に述べたとおりだが、そこに注目して比較試聴してみるとGPC-TQにまたまた感心してしまった。前のコードの残響が消えきったあとに、バンドが再度次の音を出す瞬間。立体感や音の立ち上がり、そしてダイナミックな躍動感が凄い!静かな部分はより静かに、音のでる瞬間の立ち上がりを瞬時に捉え圧倒的なスケールで解き放ってくれるようなサウンドだ。今回は音のテストだけであったが、この事は当然AVシステムの画像においても同じような感覚になるのではないかと容易に想像できる。

欲しくなってしまうほど素晴らしサウンドでした!

総じてGPC-TQの印象は素晴らしいものであった。同じく土曜日出勤していたその他のスタッフの意見もほぼ同じ傾向であったので本レポートの内容も弊社の今回の試聴環境においては決して独りよがりのものではないと思う。間違いなくこの音を聴いたらGPC-TQが欲しくなってしまうほどの素晴らしいサウンドを体感できた。期待通りの音質に大満足であった。(レポート:営業スタッフ 山本)

GPC-TQ 製品詳細

新開発の電源整合器

整合とは、整えること、一致すること、きちんと合わせること、理論の内容に矛盾がないことなどをいいます。
電気的には、異なる電気回路を接続して送電する際に最大の電力を送ることをできる状態を、回路が互いに整合しているといい、さらにその接続点において反射や共振が発生しない条件を満たすことです。具体的には、新開発のチョークコイルを搭載し、インピーダンスのあばれや反射、共振を抑え、音響、映像機器に影響を与えるノーマルモードノイズ、コモンモードノイズを低減します。

「新開発薄型ステップアップトランス」によりAC120V出力が、選択できるので、主に海外製の120Vに対応する機器の音質、画質の向上が図られます。さらにチョークコイル、ステップアップトランスとも巻き線を直出し式にして、接点を極力減らし、ロスの低減と音質、画質重視の構造にしています。

安全機能として、「鍵式切換SW」を採用することで不用意な切換ができなく、切換の誤作動を防止しています。

高周波数帯域フィルタリングテクノロジー

従来のノイズフィルターは、人間の耳に聞こえるノイズ、つまり可聴周波数帯域をフィルタリングしていました。これでは、折角の音楽信号に大きな影響を与えてしまいます。そのことから、フィルター内臓タイプは「音が鈍る、甘い」、「ベール、もやがかかっている」といわれてきました。

GPC-Tのフィルタリングテクノロジーは、違います。着眼点を変えて、聞こえるノイズではなく、聞こえないノイズをフィルタリングすることです。よって、可聴周波数帯域(20Hzから20kHz)には、全く影響のない1MHz以上のいわゆる高周波帯域をターゲットにフィルタリングします。通常、インバータは、高調波を発生しますが、実はインバータだけではなく、家庭電気製品やOA機器、さらに音響映像機器、スタジオ機材でも入力される交流を一旦、直流に変換する整流回路を持つために高調波を発生しています。高調波は、電流となり、配電線や変圧器のインピーダンスにより電圧降下が、生じて電源波形を歪ませます。その結果、機器の各回路に高調波電流が流れ込み、それがノイズとなって音響・映像機器などに影響を与えてしまいます。このノイズこそが音質や画質に悪影響を与えている元凶です。

さらにPCを始めとしたデジタル機器の誤動作を誘発させる原因と言われています。また、近い将来には、PLC(高速電力線通信)といった高周波数通信も普及することが予想され、今まで以上に電源環境の悪化が考えられています。このノイズこそが、最近良く耳にするコモンモードノイズと言われるノイズなのです。

GPC-Tのフィルタリングテクノロジーは、このノイズに対処するために開発されたものです。開発のきっかけは、コンピュータシステムの誤動作の原因追及からです。その結果、誤動作の大部分は、電源ラインからのコモンモードノイズによるものでした。この技術によって、誤動作は飛躍的に減少し、システムが正常に稼動しました。この技術をオーディオに活用することによって、既成のフィルターでは不可能だったSN比の向上と曇りの無いクリアな音質を得ることが可能になります。つまり、機器類の各回路に必要の無いコモンモードノイズを対策することによって、各回路が、本来のパフォーマンスを発揮し、音質が向上することになるのです。

アースモード切換スイッチ

一般家庭や集合住宅、商業ビルにあるアースは、空調システムやモーターなどの大型動力用のアースです。つまり、感電防止や誤動作防止の保安上のアースです。このアースは、動力源からノイズを誘導しノイズのループを形成してしまうために音響、映像用には適していません。

そこで、GPC-Tは、不適切なアースを使わずに音響、映像機器、スタジオ機材等に対して、独立した「仮想一点アース」を作り上げる方法で対応しています。これは、GPC-Tに電源ケーブルを接続することで、音響、映像機器、スタジオ機材や機器間で生じるノイズループを形成させずに「仮想一点アース」とするものです。さらに音響、映像用に適した外部アースに対しては、FG(フレームグラウンド)を用意してありますので、「アースモード切換SW」のFGポジションを使うことによって積極的にFGを活用できる設計になっています。

従来の一般的なアースリフトSWでは、ノイズが、回り込むルートを断ち切ることは可能ですが、根本的な対策としてはまだまだ不十分でした。
GPC-Tの搭載する「アースモード切変SW」は、アースに起因するノイズの対策の解決に貢献するものです。

主な機能

  • 鍵式切換SWにより出力電圧を100V、120Vの選択ができます(鍵式のため誤動作防止になります)。海外製(主に北米)の機材に対応した電源電圧が、使えるのでエネルギー感が向上します。
  • 19インチEIAラックマウント1Uサイズ。(L字金具取外し可能)
  • 前面2、背面6、合計8系統のプリント基板直結出力とし、接点部の減少と外部ノイズの混入を防ぎます。背面6系統は、プリント基板上で並列接続なので、優先順位がありません。また、全ての出力コンセントにフィルタ効果が効きますので、デジタル、アナログ混在の影響なく使用できます。AC入力コネクタは、IEC規格のInret採用。
  • AC Inret、AC出力コンセントはAET社DCT(Dual Cryo Treatment)処理をしています。
  • 過電流トリップ形サーキットプロテクタにより機器の一括ON/OFF可能。
  • 新開発アナログ式ノイズレスLED電流形により電流が確認できます。(照度調整機能付)

用語解説

  • ノーマルモードノイズ:信号の2線間(ホット、コールド)に発生するノイズ。
  • コモンモードノイズ:信号を送受信する2線と接地点との間に発生するノイズ
  • インバータ:直流電力から交流電力に変換(逆変換)する電源回路。従来の電動式発電機に比べて効率がよく、保守が簡易なため広く普及している。を発揮し、音質が向上することになるのです。

詳細情報

ブランド名 Volt Ampere
商品名 GPC-TQ
ラインナップ
商品名称税込販売価格カートボタン
備考
GPC-TQ133,488円カートに入れる
■ Volt Ampere(ボルトアンペア) ハイエンド電源整合機
GPC-TQ専用キャリングケース32,400円カートに入れる
■Volt Ampere(ボルトアンペア) GPC-TQ専用ケース

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