Wade Goeke? Who?

CHANDLER LIMITEDは無数に存在するブティックオーディオメーカーの中でも最も個性的で、最も先進の目を持つ、そして最も成功したカンパニーであると言えるでしょう。

CHANDLER LIMITEDは英国EMIの世界で最も有名なミュージックスタジオ、あのABBEY ROAD STUDIOと正式な業務提携のもと、オリジナルTGシリーズの復刻を行っています。

Chandler Limited Wade GoekeCHANDLER LIMITEDのオーガニックなサウンドの全てを設計する気鋭のデザイナーがWADE GOEKE(ウェイド・ゴーク)です。アメリカ・アイオワ州での少年時代に彼の両親から聴かされたPink FloydやBeatlesの影響でギターやサキソフォンを学びはじめたWADEはすぐに作曲を試みるようになりました。ミドルスクール時代には地元のソングライティングコンテストでアワードを受けました。ハイスクール時代はバンド活動を通じてレコーディングに興味を抱き始め、卒業する頃にはミュージシャンとしてやっていく決心がついていたといいます。

ロスアンジェルスに移ったWADEは音楽でのキャリアーを積み重ねると同時に、まずVari-Light社でオートメーションのコンサートライティングシステムの会社でも働きました。レコーディングやサウンドに対する興味は尽きることなく機材も少しずつ増えていきました。

彼のキャリアの大きなきっかけとなったのがHollywood Sound やGrandmasterでの経験です。プロスタジオで彼が学んだのはスタジオインスタレーションや電子的な知識、そして彼は遂に自分でNEVEモジュールのスペアパーツを再構築しコンソールを組み立ててしまうのです(もちろん欲しかったのにお金がなかったという理由からですが・・・)。

そんな彼の才能に目をつけたのがNEVEモジュールのグルとも呼ばれるBrent Averill氏でした。

『彼は僕が組み立ってたコンソールを見て”僕を雇わなくっちゃならないな”と言ったんだ。”もちろんそうすべきだ!”と僕は言ってやった。その頃はスタジオで働いていたのであらゆるジャンクパーツを入手することが出来た、完全に変化球の設計をやったわけだけど、それはとても良い経験でもあったよ。Brent Averillは本当に良くしてくれた。そんな風に始まっていったんだ。僕の考えは今でも、ミュージシャンとして、またはエンジニアとして、いろんな要素のコンビネーションが基盤になっているんだ。』

『僕の場合完璧な技術的なバックグラウンドはないんだ。でもそれが設計に大きなアドバンテージになっていることは間違いない。僕はオシロスコープや測定器の前に座っているだけの設計者ではない、実際にはそれを使って作曲し、レコーディングし、作品を仕上げるためにも使ってもいるいんだ!2つの異なるアプローチをいつも試してみるんだ。』

2000年にWADEははじめて自分のブランドを立ち上げNEVEレプリカであるLTD-1、LTD-2を発表しました。

『おもしろい話があります。初期のNEVEモジュールについてLAではかなり知られた存在の技術者に相談するたび ”それは無理だ絶対うまくいくはずがないよ” といつも言われました。僕はいつも全く反対のことをなんとかやり遂げようとして、考えをストップすることができないでいたくらいです。このパーツはもう入手できないからこのユニットは作れない、とかいった(お決まりの)観点ではなくて、もっと違ったアプローチをしたかったのです。技術的な知識一辺倒ではなく、全く違ったアプローチができる点は自分の大きな利点と思っています』

Chandler Limited Wade Goeke

そして間もなくWADEがスタートさせたプロジェクトがEMIオリジナル機器の復刻でした。

『最初に試作したのはまったく自分のレコーディングのための2つのユニットでした。同じ頃アビィロードスタジオは”現代のレコーディングにおいて必要とされるサウンドの全てがTGシリーズにはある、私たちは何か行動をすべきだ!”と考えていたようです。アビィロードは何人かのエンジニアとプロジェクトをスタートさせましたがうまくはいかなかったという事でした。私の設計と実機を見たアビィーロードのエンジニアはとても感心して、作りの良さ、そして正真正銘のサウンドと理解してくれたようです。今自分は好きなときに彼らのイクイップメントに関する大量の資料にアクセスすることができます。』

またEMIスタジオのDAVE HOLLY氏はCHADLERとの業務提携について次のように述べています。

 

Chandler Limited Wade Goeke『Wadeは1960年~1970年代にかけて開発されたEMIのTGテクノロジーをベースにしたリミッターとプリアンプを研究していた。これらのユニークで素晴らしいサウンドはビートルズやピンクフロイドなどの名作に刻まれた。アビィロードスタジオには現在も多くのTGイクイップメントが設置されており、これらのクラシックなアナログサウンドは現在もクライアントからの圧倒的な支持を得ています。中古市場においてもレアなTGイクイップメントは高値で取引されていました。そこで私達はこのオリジナルEMIビンテージを何とか現代に復活できないものかと考え、何人かのデザイナーやマニュファクチャーと打ち合わせを重ねてきました。Chandler Limitedのサウンドクオリティーは中でも突出して素晴らしいものでした。WADE GEOKEこそがこのレアで、優れたEMI TGシリーズをベースにした新製品を開発していくのに必要な人材だったのです。現在いくつかのEMI / Abbey Road エディションが発売されていますが、今後も幾つかの新製品を通じてこの素晴らしいクラシックTGテクノロジーをクリエイティブなコミュニティーに投じていきたいと考えています。オリジナルデザインに忠実に、本物だけが持つサウンドの可能性を探ることがAbbey RoadとChandler Limitedチームの使命です。』

Wadeはアメリカ・アイオワ州からロンドンまで何度も往復しEMI社の膨大なTGイクイップメントの資料を研究しています。

『そこにはというべき膨大な資料がある。Mike Batchelorによるオリジナルのドローイングは10-12ボックスにわたり全てのドローイングや製作ノートなどが収められています。TGシリーズの開発に改良が加えられていったヒストリーの全てが保存されています』

『今私たちは更に5か6種のTGシリーズのハードウェアーのコピーを開発中です。またポータブルなサイドカーデスク(ミキサー)についても開発を進めています。TGシリーズについて私たちの行っているデザインは完全にオリジナルに忠実です、コンポーネントの全てが完璧に同じスポットに位置ずけられたあの時代のブリティッシュサウンドそのものなのです。』

 

Chandler Limited Wade GoekeCHANDLER LIMITEDとEMI/アビィロードスタジオのコラボレーションは TG12413 EMI Limiterプラグインにまで発展しました。WADE開発の2005コンフィギュレーションのサウンドまでもがPro ToolsをはじめとするD.A.W上に展開されています。

 

 

 

Chandler Limited Wade Goeke

2006年発売がスタートした最新のGERMANIUMシリーズはWADE自身が長年にわたり研究しきた『ビンテージサウンドとは何か?』という問いに対する明確な回答です。全く斬新で普通ではないデザイン、そして至上のビンテージトーンが展開される新世代のデザインと音質が魅力です。

世界が認めるトップデザイナーとして、最も勢いのあるマニュファクチャーとしてCHANDLER LIMITEDのWADE GOEKEをリストアップすることはごく自然なことです。それは最も音楽を響かせるマジックを彼のデザインが持ち合わせているからに違いありません。

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