製品レビュー

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比留間一昭 様

今回はBLOSSOM開発・製造元のメーカー、オプティマソリトン株式会社のスタッフが、比留間氏のプライベートスタジオであるOlfa Studioに最新機種”BLO-3090 Reference Monitor Amplifier”を持参して試聴をしていただきました。試聴環境は、スタジオのマスター回線にあるDDコンバーター&DAコンバーターの出力をBLO-3090にバランスケーブルでインターコネクトし、同機の出力をバランスケーブルでメインのパワードスピーカーに送るセッティングです。普段はここにスタジオのモニターコントローラーが常設されていますが、今回はその回線をBLO-3090と入れ替えて比較試聴をしました。試聴のほとんどはスピーカーでのモニタリングにて行われましたが、最後にヘッドフォンでのモニタリングもしていただきましたので、それらの流れをインタビュー形式でお伝えいたします。

比留間一昭 :O-dinやLanderでの活動をはじめ、コンポーザー、キーボーディストとして活躍。また世界的なパーカッショニストYAS-KAZのマニュピレート、エンジニアリングなども手掛ける。最新作は中島央 監督・脚本・監修の映画「アンライバルド」のサウンドトラック。

映画「アンライバルド」について詳しくはこちら

レビュー:

BLOSSOM

BLO-3090

BLOSSOM フラッグシップのリファレンス・モニター・アンプ。 音楽至上主義、研ぎ澄まされたサウンドクオリティー BLOSSOM BLO-3090発売記念プレゼントキャンペーン 【対象製品】 【プレゼント品】 【応募方法】 【応募締切】 【当選発表】 マスター・ボリュームコントローラー機能を備えた音声出力 バランス駆動型ヘッドフォン専用出力 インピーダンス&ゲイン切り替え、様々なヘッドフォンに対...

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聴こえてくるのは音楽だけ

今回はBLOSSOMの最新機種BLO-3090の試聴のお時間をいただきましてありがとうございます。まず、BLOSSOM製品は今までセカンドスタッフが企画開発及び製造をしてきましたが、このBLO-3090から新設されましたオプティマソリトン株式会社(OPTIMA SOLITON Inc.)というメーカーの製品になりました。言わば新生BLOSSOMの第一弾製品ということになります。BLO-3090は製品タイトルにある”Reference Monitor Amplifier”が示すとおり、プリアンプ&ボリュームコントローラーとしての音質と機能を前面に打ち出したものです。しかし、セカンドスタッフ時代から引き継がれるBLOSSOM伝統のバランス駆動対応のヘッドフォンアンプ部のクオリティーも申し分ないように仕上げてあります。比留間様は以前のBLO-0299やBLO-0169などの旧BLOSSOM製のヘッドフォンアンプも聴いていただいたことがあるとのことですので、今回はそれら旧製品とのヘッドフォンアンプとしての印象の違いなどがありましたら、そのあたりも含めてご感想をお伺いできればと思います。

分かりました。それでは早速新生BLOSSOMの新たなサウンドを聴いてみましょう。今回はCDもコンピューター上にあるサウンドファイルも全て同一クロックの下、DDコンバーターにて24bit/96kHzのPCMに統一して同条件の下で比較しますね。あっ、あと楽器も演奏して同条件で聴いてみましょう。 (30~40分位の間、メインスピーカーでのモニタリングにていくつかのCDやサウンドファイルを入れ替えながら、また時にはキーボードにてピアノのサンプルを演奏しながらじっくりと聴き入る…)うん、なるほど、なるほどね。そうですか、こう来ましたか。良いじゃないですか、これは!

BLOSSOM BLO-3090 with ヘッドホンT1

ありがとうございます。随分と聴き入っておられましたが、最初の印象はどうでしたか?

最初にパッと聴いた感じでは正直、一体何が起こっているのか分かりませんでした(笑)。それはなぜかというと、あまりにも機材の音がしなかったために、このアンプがどんな音なのか分からなかったんですね。今日は新しいアンプの音を試聴するということでしたので、聴き始めはアンプそのものの音、機材の音を聴こうとしてしまったんです。しかし実際に聴き始めてみると所謂機材の音というか、オーディオ機器特有のクセや付帯音のようなものが全くなくて、聴こえてくるのは音楽だけなんです。それで色々と音源を替えながら確かめていたのですが、結果は全て同じでした。そこにあるのは機器特有のクセや表面上の特性みたいなものではなくて、あくまで音楽そのものの奥深い鳴りや響きでした。

このことに気付いたとき、「う~む、なるほど、これは素晴らしいことが起こっているぞ!」と思ったわけです。このように感じることは通常のオーディオ機器にはほとんどありませんよね。いや、あるにはあるんですけど、それはEMTやSTUDER、NEVEやMANLEYと言った正に本物のメーカーによる極一部のイクイップメントに限っての話です。とにかくこのOPTIMA SOLITON製BLO-3090にはそんな音楽的な何かを感じますね。

モニター回線のラインアンプでここまで感動を覚えたのは初めて

そうですね。最初の印象は正にそのとおりだと思います。私たちBLOSSOM開発陣も徹底した音楽至上主義を貫いて、本物の音を頼りにこの製品を造り上げました。その結果、旧BLOSSOMの以前の製品のような、世の中にある一般的なヘッドフォン専用アンプというカテゴリーのものではなくなりましたし、音楽の表現方法も所謂「ヘッドフォンアンプの鳴り方」とは趣の異なるものではないかと思います。BLO-3090の製品タイトルに”Headphone Amplifier”の文言が一切使われていないのも、そのためです。確かにBLO-3090にはヘッドフォンアンプ機能はありますし、その部分も精一杯造り込みました。しかし、素晴らしい音楽を鳴らすためには今までどおりのヘッドフォンアンプを造っていては駄目だと思い、「本質とは何か」を追求した結果、”Reference Monitor Amplifier”という形になりました。 それではその点を踏まえつつ、もう少しソースをかけながら具体的なポイントをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

分かりました。どんどん聴いていきましょう!(そして何曲も聴き、何十分もかけながら同時に感想を述べてもらいました。)

先ず音像がしっかりとしていて、物凄く実体感がありますね。中低域にはコシがあり、ドッシリとしています。ボトムはかなり深く沈みますし、量感が十分あるにも関わらず引き締まっていて音がしっかり止まります。トップは薄くならずに自然に綺麗に伸びていますね。世の中には音の輪郭を出そうとして変に高域を強調したような機器も多く見られますが、BLO-3090のそれは極めて自然に伸びて行きます。天井もかなり高いですね。そして音楽にとって非常に重要な中音域は濃密かつ繊細で表情豊かです。特にヴォーカルや管楽器の演BLOSSOM BLO-3090 ヘッドホンアンプ奏では呟くような繊細な表情とパワフルに吹け上がる表情が頻繁に入れ替わるようなものがありますが、そのような音楽的な表現が非常に生々しく再現されていて、これにはゾクッと来ますね。とにかく圧倒的な表現力と説得力があります。

全体的な鳴り方は非常にバランスが良くとてもナチュラルなんですけど、単に自然というよりも、むしろ有機的=オーガニックという言葉の方が的をついているかな。音楽全体は低重心で安定感があり、周波数レンジ、ダイナミックレンジ共に広大で申し分なく、背景は真っ黒でとても静かです。これは驚異的なS/Nですね。多分電源部分がしっかりしているんでしょうね。音場や空気が澄み切っていて静かなので、その分個々の音が前後上下左右に浮き出るようにリアルに存在します。しかし、これも決して人工的に定位されたわざとらしさはなく、極めてナチュラルでオーガニックです。この定位、位相、音場の再現性は素晴らしいですね。

あと、これは聴き込むほどに強く感じて驚いたことですが、スピーカーの制動力が凄いです。ここのスタジオのパワーアンプやスピーカーなどのモニターシステムを完全にコントロールしているばかりか、ルームアコースティックまでも制御している感があります。明らかにいつものソースの鳴り方とは違うんです。センター定位が非常にしっかりとしていますし、生々しい音像が立体的に正しく配置された音場は、あらゆる方向に対して深く再現されています。位相の反転した音源は完全にスピーカーの外側に配置されて、まるで横の壁から鳴っているように聞こえますね。正面奥に配置された音源は正しくスピーカーの後の壁から鳴っています。こうなるとスピーカーの存在は消え去り、ソースの中にある演奏が目の前で鳴っているというか、自分がソースの中に居る感覚を覚えます。何ですかこれは!これは正に本物の音楽の鳴り方ですよ!モニター回線のラインアンプでこれほどまでに感動を覚えたのは初めてです。いや~、素晴らしい。じっくりと聴き込むほどにこの凄さが分かってきました。 一度スタジオ常設のモニターコントローラーに戻してみても良いですか?

どうぞ、手伝います。(と言って一旦BLO-3090を外して元のシステムに戻す。)

うわ~、何だか音が平面的だな~。音は硬いしレンジも狭い。それに何か全体がザワザワしていますね…。今までこんな環境で音楽を創ったり、聴いていたんですね。参ったな…。(と言って直ぐにまたBLO-3090に戻す。)

正に本物の音楽の鳴り方、「懐かしいけれど新しい」

おぉー、やっぱり違う!これは凄い!これが正に本物の音楽の鳴り方だと思いますね。とにかく楽器や歌声の奥底から来る表現力が物凄く良いです。本当にリアル。そしてやっぱり静かです。音像は実体感に溢れて大きくパワフルで、その余韻は自然にワイドレンジでクリアーな音場空間へと放たれていく感じが手に取るように分かります。大音量で鳴らしても決してうるさくならずに、スムースに音量だけが上がる感じです。全然ザワつかないし、歪みもない。f特もピークがなくフラット。そして何といっても音色が深いです。この音楽の本質に迫るようなディープなトーンは、デジタル系の打ち込みモノのマスタートラックでも、何だか12インチのアナログディスクで聴いているみたいな感覚になりますね。何でしょうか、この鳴り方は…。懐かしいけれど新しい。そんな不思議な感覚のある心地の良いサウンドだと思います。

なるほど、「懐かしいけれど新しい」ですか。確かに今一緒に聴いていてその感覚、分かります。最新のカッチリとしたデジタルサウンドでも平面的で薄くならずに、グッと内側からエネルギーが漲る感じがしましたが。

そうです、その感じです。12インチのアナログ盤って、そんな音がしますよね。音楽のエネルギーに満ち溢れていて、グルーヴがある。BLO-3090にはその感覚があります。

4pin XLR方式とヘッドホンのバランス駆動

それでは今度はBLO-3090のもう一つの機能である、ヘッドフォンアンプ部分の試聴をお願いします。

分かりました。これも以前のBLOSSOMのヘッドフォンアンプのように、バランス駆動に対応しているんですよね。フロントパネルには何だか見慣れない4極端子が付いていますけど、これは何ですか?

これはBLO-3090から新たに設けました4pin XLR仕様のバランス駆動専用ヘッドフォン出力です。今まで市販のバランス駆動対応型ヘッドフォンアンプでヘッドフォンをバランス接続するには、LチャンネルとRチャンネルにスプリットした2つの3pin XLRプラグを取り付けたケーブルを必要とするのがほとんどでした。しかし、この方式ではヘッドフォンのケーブルを大きく改造しなければならないため、取り回しも決して良いとは言えません。自分の大切なヘッドフォンを大きく改造することに抵抗感を持たれる方もいらっしゃいます。そこでこのような4pin XLRの方式であれば、ヘッドフォンケーブルの先に取り付けてあるφ6.3mmのステレオ標準プラグをXLRプラグに付け替えるだけで済みますので、それまでと変わることなくスマートでフレキシブルな接続が可能になります。これであれば今まで大切なヘッドフォンを改造することに抵抗感を持たれていた方も、オーディオ特性上圧倒的に有利な駆動方式であるバランス駆動の環境に入りやすくなるのではと考えて、この方式をBLO-3090に搭載することになりました。

なるほど、確かにそうですね。外見上はフォーンプラグがXLRプラグに変わっただけなのでケーブル自体に変化はなく、取り回しはこれまでどおりフレキシブルですね。しかし出てくる音は全く別物ということですね!良いじゃないですか、このタイプは。これは隣に併設された今までどおりの2×3pin方式の出力と音に違いはあるのですか?

いいえ、BLO-3090の回路上は全く同じです。音に違いがあるとすれば、それはケーブルやプラグ、そしてその中での結線の仕方による影響がある場合のみです。今回の試聴に使うOPTIMA製の4pinバランスケーブルは、プラグ内部の配線もきちんとプラスとマイナスが交互になるように緻密に縒り分けて理想的な結線をしてありますので、電磁的な歪みが起こらないようになっています。

ヘッドフォンなのにまるでスピーカーで聴いているように感じる

そうですか。それでは早速ヘッドフォンアンプ部を聴いていきましょう。 (と言って比留間様が普段から愛用されている”SENNHEISER HD580 Jubilee ~Modified by OPTIMA Custom Shop”にOPTIMA製”Chronomatica mini Headphone Cable 4MX Balanced for HD650”を装着して試聴を始める。) おぉー、これは凄いですね。聴き始めて直ぐに感じたのですが、何が凄いかというと、ヘッドフォンなのにまるでスピーカーで聴いているように感じることです。さっきまで聴いていたスピーカーモニタリングのときと全く同じ感覚になります。定位、位相、解像度、f特、音場再現性、ダイナミックレンジなどのオーディオ特性のどれを取っても素晴らしいですが、それよりも何よりも、とにかく音楽の息吹と言うかエネルギーを伝える感覚がスピーカーで聴いていたときと全く変わらない点に驚きました。

BLOSSOM BLO-3090

それとこのインピーダンスを3段階に切り替えることのできるスイッチはとても良いですね。今使っているHD580 Jubileeのインピーダンスは300Ωなんですが、特にHI-Z(ハイ・インピーダンス)モードはかなり使えます。制動力が利いて音がピタッと止まりますね。ダラダラとしたラフな余韻がしなくなるので、背後にある音が非常に良く聴こえますし、背景は凄く静かで音場や空間を正確に把握できます。また母音と子音の繋がりの部分の表現力が素晴らしいです。非常にカラフルに音色が変化しているのが分かりますし、その表現力や説得力には感動しますね。とにかくバランス駆動でこのインピーダンスセレクターを組み合わせた繊細で奥深いサウンドは、普通のシングルエンドのヘッドフォンアンプからは到底再生できませんね。

しかし、バランス駆動方式ということで当然電気的には普通のシングルエンド方式に比べて圧倒的に有利に働いているのは分かるんですけど、それでも以前のBLO-0299やBLO-0169の鳴り方とは何か違いますね。これは正しい表現かどうか分かりませんが、旧BLOSSOMのバランス駆動サウンドはもっとハッタリが効いていたと言うか、個々の音像がもっと大げさに分離していて、音場もパッと聞き凄く広く鳴っていたと思うんですよ。要はビギナーでも誰が聴いても、頭内定位になるヘッドフォンリスニングにとっては効果的で面白いサウンドだったのではないかな。あれは音の分離も良くなったように感じられますし、とにかくシングルエンド駆動に比べて派手に変わるバランス駆動でしたよね。

正におっしゃるとおりです。少し技術的なことになりますが、BLO-0299やBLO-0169は採用していた電源方式のこともあり、アクティブグラウンドという方式を採っていました。アクティブグラウンド方式はトランジェント特性に優れ、スピードがあって音離れを良くすることができる特長がありますので、製品のサウンドキャラクターも自然とその方向に向かいました。しかしヘッドフォンには様々な種類があって、その特性も千差万別です。ものによっては故意に位相特性を操作して不自然に音場を広く取っているものも多いですし、ドライバーやハウジング、イヤーパッドの影響もあって出音はピークの固まりです。世の中に数百種類とあるヘッドフォンの中で、本当にフラットな特性を持っていて音楽の真の姿を再生できるものは、正直片手ほどしかありません。ほとんどのものは色眼鏡をかけて絵画を観るような状態です。 さらにインピーダンスもヘッドフォンによって様々ですから、BLO-0299やBLO-0169も機種によって合う、合わないということがありました。BLO-3090の開発段ではそれらの点を十分に検討し、真の音楽再生のことだけを考えて、そのためには何がベストかということに取り組みました。 その答えのひとつとしては、BLO-3090のセールスポイントにもありますとおり、先ずは入り口である部分「音の良いラインレシーバーアンプ」を造るということです。最近ではヘッドフォン専用のアンプが多くリリースされて選り取り見取りな状態ですが、先の話しに出たBLO-0299やBLO-0169などのようにハッタリの効いた音のものも多いです。それも音楽鑑賞を趣味とする上では楽しくて良いのですが、例えばEMTやSTUDER、MARK LEVINSONの機器にそれらが醸し出す素晴らしい音楽表現力をそのままにアウトプットする高性能なヘッドフォン出力が搭載されていたらどうでしょうか。MARK LEVINSONのアンプに4pin XLRのバランス駆動ヘッドフォンアウトプットがあったのならば、私は迷うことなくそれを買います。しかし、残念ながら実際にはそのようなものは存在しません。ですから無いものは自ら造ることにしました。当然オーディオメーカーとして製品をリリースしてお客様に買っていただくわけですから、市場のリサーチや様々な方からのご意見やご要望を反映させた部分は多くあります。しかし大前提としてあるのは、本物の音楽の姿をスピーカーでもヘッドフォンでも同じように再生することですから、その意志に従えば自ずと答えは見つかりました。全ては真の音楽を感じるために自分の欲しいものを造っただけです。

なるほど、そのような志の下に完成した製品だったんですね。どおりで今までの他のアンプとは音が違うわけだ。そのような音づくりのされたヘッドフォンアンプは、市場にはあまり無いかも知れませんね。あっ、BLO-3090はヘッドフォンアンプではなかったですね。ヘッドフォンアンプの付いたラインアンプ、もしくはプリアンプが正解ですか?

(笑)そうですね。そんな感じです

音楽に対して真摯に取り組めばこういう音を鳴らすことができる

特に凄いと思ったのは、ヘッドフォンを着けたり外したりしてスピーカーからの出音と比べてみても、どちらにも全く違和感が無いということなんです。普通は明らかに違うものなんですが、とにかくこれには感心しました。原音に対して、また音楽に対して真摯に取り組めば、オーディオ機器ってこういったバランスで音を鳴らすことができるんだなと思いました。これであれば音楽制作の時にもヘッドフォンを十分に活用できますし、単にリラックスして音楽を聴くときにもストレスを感じません。

また機能も充実していて非常に便利です。各入出力の基準レベルを調整して機器間のレベルマッチングを取る機能は、プロの機材であれば当たり前のことですし、それができないと良い音のシステムなんて組めませんからね。それと個人的に良いと思ったのは、ミュート機能とフェードイン&フェードアウトしながらオペレーションモードになったり、スタンバイモードになったりするところですね。これはスピーカーやヘッドフォンをポップノイズから守る保護機能の役目だと思うんでけど、操作をしていて単純に面白いです。フェードインとフェードアウトに掛かる時間がそれぞれに違うのも設計者のセンスを感じますね。

デザインも個性的で良いと思います。UFOみたいですよね!特にリア側にアールのかかったデザインは素敵です。ヨーロッパのメーカーの製品などはデザインに自己主張があって素敵だと思いますが、日本のメーカーの製品は何だか普通に四角い箱みたいなものが多いじゃないですか。それはそれで機能的で質実剛健な部分も感じるんですけど、BLOSSOMの製品はいつも個性的なので僕は好きですね。特にこの新しいBLO-3090はイイ感じのパッケージだと思いますよ。

ありがとうございます。この筐体は外見上の奇をてらったものではなくて、独自の制振コントロールデザインに基づいて形になったものです。BLO-3090の音質に関わる多くの部分が、この独特なシャーシ構造や外装パネル、サイドウッドエンハンサー、それらを繋ぐ連結部品やシールド、インシュレーターなどでコントロールされています。

そうですか、確かに筐体でかなり音が変わりますからね。納得です。それにしても何だか今日これを持って帰っちゃうと思うと残念ですね。しばらくこのまま置いていってほしい気もするんですが…。 とにかく今日は新生BLOSSOMのBLO-3090の音に本当に感動しました。まぁ、正確にはBLO-3090が音を出したというよりも、「BLO-3090が引き出してスピーカーやヘッドフォンに正しく届けた、素晴らしい音楽に感動した」ということですかね。

そう感じていただけたのであれば、大変光栄です。

もうすぐ一般発売ですよね。楽しみに待っています!

本日は長い時間ありがとうございました。

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zak

st-robo zAk様

世界でも有数のカッティングエッジなサウンドクリエーター&エンジニア zAk様のスタジオ 【st-robo】 では多くの弊社製品をご使用いただいております。今回はzAk様お気に入りの機器について、その使用方法や印象などをお伺いしました。

レビュー:

CHANDLER LIMITED

Germaniumシリーズ

Germanium Compressor

Wade Goeke渾身のデザインが光る。ゲルマニウム・シリーズの傑作コンプレッサー。 音楽的な響きだけを最優先した音楽のためのコンプレッサー。 想像力の塊。Germ Compの各セクションを紹介。

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MIXモードは便利

これはベースやボーカルに使うことが多いです。Comp Curveは印象が結構変わりますね。ベースだと「Germamium Soft」でよく使います。MIXモードは便利で凄く良いですね。

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zak

st-robo zAk様

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CHANDLER LIMITED

Germaniumシリーズ

Germanium Tone Control EQ

史上最も音楽的なサウンド・メイクを可能にする変化自在のミュージカルEQ。 あらゆるビンテージ質感をコントロール! 異なるEQ方式を1Uユニットに融合したした斬新なデザイン。 インディペンデント&インタラクティブ・モード搭載 Germ Tone EQで得られるさまざまな質感

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Germanium Tone Controlを通した質感自体が好き

これはボーカルに使うことが一番多くて、E.ギター、A.ギターにも使っています。Germanium Tone Controlを通した質感自体が好きで、特に中域辺りが好きですね。ボーカルに使う時はGermanium Preと組み合わせて使うことが多いです。この場合はGAINとFEEDBACKのつまみが合せて4つにもなりますが、大体Germanium Pre側でキャラクターは調整してしまって、Tone Control側はフラット目にしてレベルを合せる程度に使っています。Thickでは普段はInteractiveでよく使っています。Independentはカットしたい時に良いかもしれないですね。もっと使い続けていれば、新しい使い方が出てくると思います。Germanium Pre AmpとGermanium Tone Controlのコンボが発売されるのを期待してます。

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GRACE designによるオノ・セイゲン氏スペシャルインタビュー

GRACE designによるオノ・セイゲン氏スペシャルインタビューです。

レビュー:

GRACE design

m906

5.1chサラウンド・モニター・コントローラーのワールド・スタンダード。 サラウンドを中心としたスタジオ・モニタリングを集中制御。 パーフェクト・アナログ設計&リファレンス・デジタル設計。 ダウンミックスなど、豊富なオプションをご用意。 詳細スペック Analog Input THD+N @ 0dB gain, 1kHz Intermodulation Distortion SMTPE/D...

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GRACE design :オノ・セイゲン氏は最も素晴らしい輝きをもつモダン・コンポーザーの一人です。モダン・コンポーザーとして音符を拾い集めて発信するだけではなく、もっと大きな視野でその音がリスナーの耳に届くまでをレコーディングやパフォーマンスにおいても管理することは重要な事と言えます。これは大変複雑な任務でもあります。レコードカンパニーが大企業であるほど、彼らは利益を重視するのであり、高い芸術性の追求は困難となるでしょう。

そんな中オノ・セイゲン氏はモダンミュージック界の中で多くの尊敬を得ています。巧妙にレコーディングされ、ミキシング、マスタリングされた音楽は完全にコントロールされ、結果の極めて美しい、高い芸術性を引き出しているのです。

彼の作品を紐解くにつれ私達は彼がMiles Davis,Arto Lindsey,John Zorn,Lounge Lizards,Kronos Quartetそしてブラジル音楽界の伝説Caetano Velosoなどの驚くべき音楽現場の中心にいる人物であることを学びました。また彼自身の日本における数々のプロジェクトもそのひとつです。

オノ・セイゲン氏とGRACE designの関わり

私達はオノ・セイゲン氏を尊敬すべき我々の友人Tom Lazarus(Classic sound)を通じて知ったのです。彼はオノ・セイゲン氏の2001年の作品である『Maria and Maria』のレコーディングに関わっていました。このレコードはオノ・セイゲン氏の数々の作品がそうであるように、スタンダードなステレオ、SACD(DSD)、SACDサラウンドのフォーマットを収録したSACD Hybridディスクの形態で発表されています。

また最近、私は2002年にSaidera Recordsからリリースされている『So Peaceful,Simple and Strong』に全く魅惑され続けています。この美しいレコードは彼らの個性とグループとしてのクリエイティブな表現が絶妙にブレンドされた素晴らしいドキュメントとなっています。非のうちどころない完璧なレコーディングとミックス、そしてマスタリングが施された推薦すべき作品であります。

オノ・セイゲン氏はたいへんなGRACE design製品のファンでもあります。彼はmodel 801マイクプリアンプとm906 5.1サラウンドモニターコントローラーを愛用していてくれています。m906は東京のSaidera ParadisoのディビジョンであるSaidera Masteringにインストールされています。

私達GRACE designはこの注目すべき芸術家の作品に(機材を通して)貢献できることを誠に誇りに思っております。オノ・セイゲン氏が表現する作品は正に全てのミュージックファンとオーディオにプロフェッショナルに携わる方々へ高く評価されるべき、推薦されるべき作品です。

現在のスタイルに影響をあたえた音楽について

GRACE design オノ・セイゲン氏 スペシャル対談GRACE design : 西洋音楽、コルトレーンやマイルスが、あなたの現在のスタイルや仲間に影響をあたえたと思います。日本の伝統的あるいは現代音楽の影響はどうですか?

Seigen Ono: マイルスやコルトレーンは、スーパーオーディオCDで聞き直しています。凄いです。私が高校生時代には、田舎のレコード店では洋楽と邦楽とクラシックにしか分れていませんでした(今、思えばそれくらいでいいんです。カテゴライズされていくうちにダメになった)。

主にラジオとLPを聞いていました。英語の歌詞は全く理解できませんでした。それでも洋楽ポップスとジャズ、ロックでもビートルズよりはジミヘンやプログレッシブなどを、いわゆる歌謡曲、演歌などよりは聞いていましたね。

今は英語も理解できるので、全部新曲のように聞こえます。そしてスーパーオーディオCDでは、本当に心からの気持ちが伝わってきますね。

西洋とは違う日本式の「間」

日本人は、自然に生活の中で西洋とは違う日本式の「間」を体験していきます。会話、遊び、寿司や懐石などの食事、神社、お寺、お祭り、禅や武道、華道、茶道、あらゆるものに独特のテンポや、「気」(気配、気持ち、エネルギー)があります。

音符と音符の「間」(時間的スペース)には、時間的な長さ以上に重要な意味があります。そこに「気」もあります。音が立ち上がってから余韻が完全に消えるまで、そこに込められた「気」があり、レコーディングの目的とは、ただ音符が音として出ている部分を記録したり、ミキシングするだけではなく、ここにある「気」を捉えることにあると思います(つまり「間」、空間や音の消え際を精密に捉えるには、Grace Designのような静寂で精密な道具が不可欠です)。

エンジニア/プロデューサーとしての仕事について

GRACE design : あなたの音楽は楽曲自体が表象しています。一方で、レコーディングやプロデュースの仕事にはどんなきっかけで係わることになったのでしょう?エンジニア/プロデューサーとしてのスタートは?

音楽を「録音する目的」を理解すること

Seigen Ono:レコーディングに仕事として係わる以上、音楽を「録音する目的」を理解していないといけません。そこで自分の音楽スタイルを押し付けるのではなく、自分が学んだことで役立つことはみんなにどんどん教えてあげることです。

私はミュージシャンを目指していましたが、若い頃は当然ですがまったくお金になりません。幸運なことに20才の時に音響ハウスに入社できました。スタジオ掃除などからはじめて2年もすると、一通りの仕事はこなせます。

いいスタジオ・アシスタントとは?

いいスタジオ・アシスタントとは、ミュージシャンやクライアントから声をかけられやすい便利屋です。その場で自分はどう行動するかを直感的に判らないといけない。それで2年で独立して、またも幸運なことに清水靖晃、渡辺香津美、坂本龍一、近藤等則、渡辺貞夫(敬称略)とミュージシャン(=クライアント)ネットワークが広がっていきました。

1984年にはアート・リンゼイ、ジョン・ゾーン、ビル・ラズウェル、その頃も英語はぜんぜんでした。マンハッタン・トランスファー、ジョー・ジャクソン、オスカー・ピーターソン、キース・ジャレット、ラウンジ・リザース、デビッド・シルヴィアン、多くのブラジルのミュージシャンとも仕事をするようになり、英語はそんな環境で、自然にできるようになるものなんですね。

そんな中から録音だけでなく、プロデュースを頼まれたり、いっしょに音楽をつくる機会も増えてきました。プロデューサー、エンジニアである前にミュージシャンですから。ようやく。作曲と料理って似てるんですよ。こだわりや奥深さって言う意味で。

サイデラ・パラディソについて

グレースデザインのすごいことは「プロダクツとしての圧倒的な美しさ」GRACE design : 有限会社サイデラ・パラディソを立ち上げたことについて、この素晴らしいスタジオ設備はどのように生まれてきたのでしょう?

「ヤマハ O2R」の登場。ソニーは「DMR-4000」のシリアル番号の最後のものを作ってくれた

Seigen Ono:1995年に「ヤマハ O2R」が登場しました。当時、私は「AMS Logoc2」が好きで2つの音を比べましたが、デジタル・コンソールではスペックもそれほど変わらない。その頃、マッキントッシュも手ごろな値段になり、前年の自分のアルバムの売上があり、投資できるタイミングだったんです。

「タスカム DA-88」などをもっていましたので、フルデジタルでレコーディングからマスタリングまでできるインディペンデントのスタジオを作ることに決めました。「PCM-1630」なども探してきて、「ソニック・ソリューションズ・システム」を導入して、ソニーは「DMR-4000」のシリアル番号の最後のものを作ってくれました。それが「サイデラ・マスタリング(サイデラ・パラディソのマスタリング事業部)」のスタートです。

24ビットのマルチトラック録音をスタート

今では24ビットは当たり前ですが、ヤマハはいち早く「O2R」にビットスプリッティングを入れてくれましたので、「O2R」とDTRSマシンで24ビットのマルチトラック録音をやっていました。小さなシステムの一番のメリットはケーブルが短くていいので、その分、音質がいいです。そして「DPAマイクロホン」「TC M5000」などでほとんどの仕事をこなしてきました。

今でもサイデラ・マスタリングで目指すのはハイレゾリューションで、レコーディングからマスタリングまで「ソニー Sonoma」「Genex GX-8500」「Pro Tools|HD3 Accel」「TC electronic SYSTEM6000」「Prism Sound ADA-8」などが大活躍しています。もちろんモニターには「m906」、録音では「801」が標準です。

DSDとサラウンド録音における「m906」と「801」の役割

GRACE design :早くからDSDとサラウンド録音に取り組んでいますが、「801」がハイレゾリューション録音にどう必要ですか?またサイデラ・マスタリングでは「m906」の役割は?

Seigen Ono:1998年にSMEでパフィーのアルバム「FEVER FEVER」で、ソニーの銀箱と呼ばれるDSDを使用したのが最初でした。もう一度DSDの音を聞けば他のメディアには戻れません。DSDはADのインプットとプレイバックの音の差が自分では判断できないほど、音楽録音には理想的な音質のレコーダーです。ただしケーブルやセッティングにはそれなりに注意が必要です。

もしも音にカラーをつけたいなら、一番最初にすることとは、ミュージシャンの音を聞いて、彼らにこちらで欲しい音を伝えることです。

一度カラーやリバーブがついてしまうと二度と元には戻らない

発音や発声が正しければ、マイクのポジション、種類やケーブルの選択によりすべて可能です。そこから先は「801」を使用してレベルをアジャストすればいいのです。ポイントA(原音)とポイントB(スピーカ)が一致すればいいのです。

パワーアンプにもカラーがありますが、「シャープSX-300」という256fsの1ビットアンプを使えばカラーはつきません。一度カラーやリバーブがついてしまうと二度と元には戻りません。カフェオーレにいくらブラックコーヒーを継ぎ足しても決して、ブラックコーヒーにはならないのです。DAコンバーターも同じです。「m906」はもっとも優れたDAとコントロールの両方を実現してくれました。

これからの活動と展望

GRACE design オノ・セイゲン氏 スペシャルインタビューGRACE design :最後に、有限会社サイデラ・パラディソの次のプロジェクトは何でしょう?また何か私たちに教えてくれることは?

Seigen Ono:サイデラ・レコードでは、今後もハイレゾリューション(DSD録音による)でサラウンドの音楽をプロデュースしていきます。私の1988年の作品「コムデギャルソン/オノ・セイゲン」がようやくスーパーオーディオCDで登場します。

また、私たちの設備や技術をできるだけ多くのミュージシャン、レコード会社、これは個人やインディーズを含めて誰にでも提供していきます。予算が少ないプロジェクトにも必ず対応できますので気軽に問い合わせてください。

いい音楽は人々の心の琴線に触れる

音楽は人々の心を豊かにするだけでなく、情緒育成で大きく社会の約に立ちます。「Verve 60周年」のマスタリングでニューヨークまで行ってアナログのオリジナルテープからDSDにコピーしたんですが「スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト」「プリーズ・リクエスト/オスカー・ピーターソン・トリオ」「モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス」「イパネマの娘/アントニオ・カルロス・ジョビン」「エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング」などもう名盤10枚で鳥肌ものでした。いい音楽は人々の心の琴線に触れます。

この先、オーディオではスピーカーが一番難しい壁です。スピーカーというのは視聴者の好きなものでいいと言えますが、いつかGRACE designがシャープの1ビット技術などといっしょに作ってくれると面白いと思います。

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ベーシスト(アクティブベース用D.Iとして)

アクティブベース用D.Iとしてのm101試奏レビューです。

レビュー:

GRACE design

m101

生楽器やボーカルのサウンドが鮮明に響きあう、最高のシングル・チャンネル。 トランスレス・マイクプリアンプの表現性の高いサウンド。 リボンマイク・モード。 インピーダンス DCカット用コンデンサーのバイパス こだわりのハイパスフィルター。 D.I 楽器入力の突出したサウンド。 詳細スペック GAIN RANGE (5dB steps) THD+N INTERMODULATION DISTORTI...

Main

明瞭でハイスピードレスポンス、アクティブベースに合うハイエンドD.I

GRACE desgn m101 製品レビュー

グレースデザイン社は高音質のプロオーディオ製品をプロデュースしているメーカーで、特にレコーディング用マイクプリアンプは世界的にもトップランクの評価がされている。MODEL 101は1chのマイクプリではあるが、インストルメント用にヘッドゲインとインピーダンスをマッチさせた標準プラグの入力をもたせることにより高品質なD.Iとしても使用できる。従来のD.Iにおいてのサウンドの傾向はどちらかといえばファットでややコンプレッションさせたアナログ的な製品が多かった。特に伝統的なトランス回路を採用するものはあえてサウンドメイキングに使われるほど特徴的で一方向な個性を持っている。

ここに登場するMODEL 101はグレースデザイン社のサウンドアイデンティティとなる驚異的な周波数レスポンスを持った、従来の製品とは全く異なる高品位D.Iとしてトップアーティストに提案できる製品である。

アクティブ回路をもったジャズベースでテストを行なったが、これほどフラットでクリアーなレスポンスを持ったものは他にはないと思う。同社のすべての製品に共通するハイスピードな反応は、明確なローエンド、充実したミッドレンジ、効率的ではっきりとした高域の鳴りとハーモニクスを伴う。歪んだり太ったりするのではなく、スムーズで速いアタックのインパクトがあり、音の輪郭や立ち上がり、美しい余韻をはっきりとリアルに再現する。この特性は同じ音量でもフレーズが良く聞こえサウンドが前に出てくるようになる。艶やかなラウンド弦の響きとハイテクベースのマッチングがさらに生きてくる。

多弦ベースやアクティブ回路の採用で楽器から出力される周波数が低域から高域までさらに広がった近代のベースには、定番のD.Iでは決してハイファイとは言えないだろう。MODEL 101のワイドレンジなサウンドは弦へのタッチや演奏上のノイズまでリアルに音色に表われる。つまり、繊細な演奏の表現ができる又はそのようなサウンドを出したいアーティストにとってはこれ以上のものがない最高のイクイップメンツとなり得る。演奏の腕が試せる、良いプレイになればなるほど生きてくるキャラクターはやはりプロのための、しかもトップランクの演奏者のための製品である。

MODEL 101のようなすばらしい製品があればはっきりと断言できる。「アクティブ回路を持ったエレクトリックベースを最高の音色でレコーディングしたいのなら従来のD.Iは使うべきではない。」

楽器本来の音色をさらに生かし、ビルダーの意図したサウンドを正しくラインに送れる唯一のD.I、スタジオに常設されるよりもプレイヤー一人一人が持ち歩くべきイクイップメントであってほしい。

従来、特徴的なサウンドのクセと音楽ジャンルで選択してきた楽器選び、しかしことエレクトリックベースに関してだけはハイエンドなオーディオスペックが必要とされ、レコーディング機器、プロオーディオ業界のサポートが不可欠となる時代が来た。

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オノ・セイゲン様

オノ・セイゲン(Saidera Paradiso Ltd.)

日本で最も有名なマスタリング/レコーディングエンジニアであり、サイデラ・パラディソを運営されています。
エンジニアであると同時に素晴らしいミュージシャン/コンポーザーでもあります。

Art Lindsey,David Sylvian,Lounge Lizarz,Miles Davis,Keith Jarret,Bill Laswell,Joe Jackson,Ryuichi Sakamotoなどなど、素晴らしいミュージシャンのセッションに関わってきた素晴らしいサウンドエンジニアです。彼のサラウンドSACDのプロジェクトには、モニタリング環境にm906が、トラッキングにはmodel 801が使われています。

レビュー:

GRACE design

m906

5.1chサラウンド・モニター・コントローラーのワールド・スタンダード。 サラウンドを中心としたスタジオ・モニタリングを集中制御。 パーフェクト・アナログ設計&リファレンス・デジタル設計。 ダウンミックスなど、豊富なオプションをご用意。 詳細スペック Analog Input THD+N @ 0dB gain, 1kHz Intermodulation Distortion SMTPE/D...

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グレースデザインのすごいことは「プロダクツとしての圧倒的な美しさ」

グレースデザインのすごいことは「プロダクツとしての圧倒的な美しさ」

Grace m906は、プロ用機器とハイエンド・オーディオ両方の用途において完璧なデザインである。

自動車の目的が「安全に速く移動できる」であるとすると、オーディオの目的は「コミュニケーション」。

音楽は、作曲家、ミュージシャンにより創られ、ミュージシャンの発した音をリスナーの心に響かせる。プロデューサーやバランス・エンジニアが意図的に味付けする以外は、繊細な部分まで正確に伝えられなければいけない。無意識のうちにもこだわって音を仕上げようとしたら、あるいは迷うことなく素早く精度の高い音に仕上げるには、正確なモニターなしではいい加減な仕上がりになってしまう。どれほど完璧な機能であるかはブロックダイヤグラムを参照。注目すべきはその音質に尽きる。ここで言うクオリティー保証された音質とは、好き嫌いの話ではない。無着色、トランスペアレンツで超ハイスピード、何も加味されない1:1の伝送である。マイキングやミキシング・テクニック、またDSPのアプリケーションは、作品や番組を完成させるために積極的に色付けする道具である。m906で作業をするだけで、同じ道具(ご自分の好きなマイクやスピーカー)を使用しながら、より短時間で正確な仕上がりを保証できる。疑いを感じる方はまず試してみてください。

今後は2chステレオだけでなくサラウンドがスタンダードとなる。現場に求められる道具は、ただ便利なだけではダメで、空間定位の再現性、エンジニアにとってはよりストレスのない正確なモニターが重要なのは言うまでもない。ピアニッシモの立ち上がりから余韻、響きの消え際、空間定位、静寂(サイレンス)など繊細な部分が精密に再現できて、はじめて本当にパワーのある音も正確に再現できる。サイデラ・マスタリングで一番にリファレンスとして導入させてもらった理由である。

プロ用として完璧なスペックを保証した上で、グレースデザインのすごいことは「プロダクツとしての圧倒的な美しさ」(ここは主観の話であるが)である。グレースデザインのプロダクツはオーディオの目的を達成したひとつの形である。

GRACE designによるオノ・セイゲン氏へのインタビューはこちら

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