技術解説:出力インピーダンス切替について

アンプの出力インピーダンス

アンプの出力インピーダンスは、電源電圧の利用効率に大きく関わります。サウンド面でももちろん大きな影響があります。一般的には低いほどスピード感がある切れの良いサウンド、高くなると厚みは出る反面少し緩めの傾向となります。また出力インピーダンスは低ければどのヘッドホンでも一様な駆動が可能です。高いとヘッドホンによって「良い/悪い」、「合う/合わない」といった主観的な”相性がサウンドに与える影響が大きくなります。

一般的にアンプと負荷(ヘッドホンやスピーカ)の関係は

アンプの出力インピーダンス << 負荷インピーダンス

となる場合に効率良く駆動することができます。

スピーカーの場合は出力が大きいため、電源電圧も有効に使う事が設計上のポイントとなります。また振動板などの駆動系の質量が大きく、アンプ側からの電磁制動もサウンドを左右しますので、アンプの出力インピーダンスは低くするのが理想とされています。

ヘッドホンアンプにおける出力インピーダンス

ヘッドホンを駆動する場合は音質を優先すれば電源を有効に使えなくても問題はありません。振動板の質量が小さく軽い、さらに振幅範囲も小さく、逆起電力の発生はスピーカほどありませんので、それを吸収・抑制するダンピングファクタは重要な要素では無くなってくるのです。

またダイナミック型ヘッドホンのインピーダンス特性は、8オーム程度から32オーム、50オーム、120オーム、300オームなど上はキロオームオーダーまで、スピーカーのそれよりも様々で非常に広範囲に分布しています。各メーカーとも色々な視点で研究をかさね決定している事と思いますし、一概にどの値が良いという事でもありません。しかしながらヘッドホンアンプとの”相性”と言う要素があるのは確実な事です。スピーカ用アンプのように出力インピーダンスは低いほど良いと言うのは必ずしも当てはまりません。

ヘッドホンアンプでは“出力インピーダンス”は比較的自由に設定できるのです。つまり出力インピーダンスでサウンドをコントロールできる、いや「コントロールする」必要があるとBLOSSOMは考えました。

BLO-3090「インピーダンス・セレクト機能」の活用方法。

BLO-3090ではこの現象を積極的に取り入れ”相性”の問題を解消し、ヘッドホンのベストなパフォーマンスを引き出す目的で、3段階の「出力インピーダンス・セレクト」機能を搭載しています。

「出力インピーダンス・セレクト」による効果は、アンプとヘッドホンとの”相性”に関係する主観的な部分が大きいため、アドバイス程度に使い方をご紹介したいと思います。お好みのサウンドを見つけるための参考にしていただければ幸いです。

お使いになるヘッドホンのスペック表などから、製品の「インピーダンス仕様」を確認して下さい。BLOSSOMでは使用の目安として以下のガイドラインを用意しております。

  • LOW-Z:16Ω以上
  • MID-Z:40Ω以上
  • HIGH-Z:200Ω以上

最初に上記の該当するポジションでサウンドを聴いてみてください。その後、3つのポジションで聴き比べてみてください。ヘッドホンによっては極端に音量が落ちるポジションもある場合がありますが、その場合にはマッチしていないとお考え下さい。アンプがヘッドホンとベストマッチする場合、低域から高域まで聴覚へ届く時間軸が揃い、音像が立体的でバランスのとれたサウンドへ変化するのがお分かりいただけると思います。そこがBLOSSOMの考える「ベストパフォーマンス」です。

お使いになるヘッドホンのインピーダンスに合わさなくてはならないという事ではないので、数値には以上と示しています。低い方はヘッドホンとの”相性”の問題が小さく、どのヘッドホンも一様に駆動できる傾向があります。好みのサウンドイメージに応じて自由に使い分けていただければと思います。

オプティマソリトン技術部

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